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>> San Mateo Prime

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6月の末日、今週の月曜日。我がスタジオで技術のシェイプアップ修行して、メーン州でステンドグラス屋を開いて、その後メリーランド州へ引っ越してガラス屋を続けているダグさん夫妻が遊びにきてくれました。ちなみに奥様はボルティモアにある大学で化学の教鞭を取っている教授先生です。やっぱし我が家はなぜか Ph.D の友人が妙に多いと思う...。落ちこぼれなのは我が家だけ。(爆)

ダウンタウンでそれなりに良さそうな店へディナーへ... でも、この晩は月曜日で選択肢が狭い。

そんなわけで、サンマテオ・プライムという3番街とサンマテオ通りの交差点にあるプライムリブの店へ。
ここんち、開店当初は口髭をたくわえたデヴの おいしそうな エグゼクティブシェフが腕を振るっていましたが、彼がクビになってから惹かれるものを失って、足を運んでいませんでした。あと、プライムリブ屋なのにチャイニーズ資本だというのも、ぢつはレイシストな僕には引っかかっていたのかもしれません。

今回、ひさしぶりに入店してみたら・・・
店内の内装はそのままですがメニュー構成とかサービスパーソンが変わっていました。

内装はこんなで、プライムリブを供する店としてはそれなりにハイエンドにしつらえていると思います。

バーコーナーを見て、改めて「ああ、ここんちハードリカーライセンスを持ってるんだ」と感心。

サンマテオのダウンタウンでフルバー開こうと思ったら、それだけで10万ドルくらいライセンス料がかかる。
ただ... 誰が見てもすぐ判る Opus One が室温のまんまで立てちゃってあるのは、ちょっといただけません。

で、メニューはサンフランシスコの有名プライムリブ屋みたいに、シンプルなセットメニューだけに変更。

ただしプライムリブ(大・中・小)以外にも、フィレミニョンにシャケとかマッシュルームも選べます。
でもサラダは共通で、7種類のサイドから2つ選択という統一感の強いメニュー構成になっていました。

各自、お飲み物にお好みのメイン、焼き加減とサイド2種を注文後、すぐにホカホカのパンが到着。

・・・サンフランシスコ名物、サワードーでした。(号泣)
もうすぐ17年住んでることになりますが、ここだけはどうしてもキライ。酸っぱいパン... やっぱ、ダメ。

ワインは、牛を喰うならやっぱ赤だろうけど... グラス売りを見たら、名門 Etude のピノを発見!

「お客様、詳しいですね」というおだてを受けつつ受領したピノは抜栓したて。開くまで少々かかりました。
でも、シルキーでなめらかなピノ。フルーティーさがナパですね。ブルゴーニュとは反対側で美味しいです。

サラダもすぐに到着。ここは全員がおそろ。

アメリカンなサラダです。アイスバーグレタス、紫キャベツに、潰したゆで卵。

クラッシュペッパーを振りかけてもらい、食べてみて... ドレッシングがやや凝っていました。

サザンアイランド・ドレッシングみたいだけど、バルサミコ酢で甘味が入り、香りが上品。ただこの上品に仕上げたことが、クランブルなゆで卵とあうかどうか... ちょっと疑問。悪くはないんだけどね。

「数分で焼き上がりますので、先にホースラディッシュを」と、各自に粉山葵の原料(笑)を配布。

ホットとマイルドのどっちがいい?と聞かれ、みんな老人なのでマイルドを選択。(苦笑)

で、メインが来ました。ダグさんちの奥様は晴れ時々ベジタリアンで、肉に惹かれない晩だったみたいです。

Portbello Mushrooms  Sautéed with fresh garlic, baby spinach and linguine
巨大なポルトベロ・マッシュルームが「フリスビーのステーキ」みたいになって出てくるのかと予想してました。でも実物は「キノコとガーリックにほうれん草のパスタ」でした...。ちっ。←舌打ち

一方、メーン州に住んでいて甲殻類が嫌い、つまりロブスターがダメ、というダグは... おおきなフィレを。

Filet Mignon  Grilled and served with béanaise sauce
ベアネーズソースもキレイですが、ガーリックが載ったマッシュポテトとクリームコーンもおいしそう。

横から写すと、こんなにぶ厚いフィレなんですよ。

これを... この上質な分厚いフィレを... ダグったら、わずかにピンクが残るくらい Well Done に焼いて。だって。こちとらアルゼンチンから帰ってきたばかりなので、お向かいで聞いていて発狂しそうになりました。

うちの家人はだいたい予想通りだったから安心。

The Avenue Cut - 12 Ounces  Our Medium slice of prime rib that's not too big and not too small
この店いちばんの売れ筋なはずの、中サイズのプライムリブです。
ミディアムレアに仕上げてもらって、ほうれん草ソテーを添えて。

もうひとつはポテトのどれかが来るのは判っていたけど、最近ダイエット成功中なのでアッサリ系で。

ベイクド・ポテトです。サワークリームとかはさんであって、なかなか絵になります。

そして、かくいうあてくしは... 一瞬「しまった。本膳醤油を忘れた!」と思ったけど、グレービーたっぷし。

The Avenue Cut - 12 Ounces  Our Medium slice of prime rib that's not too big and not too small
毒者も驚く、単なる中サイズのプライムリブです。ぢつはこの前日が佛教会のバザーで今川焼の奴隷奉仕のため酷い筋肉痛、NSAID(非ステロイド系消炎鎮痛剤)でラリラリになっており、1ポンドも食えません。でも焼き加減はレア、クリームスピナッチ添えでポイント外さず注文したせいか、骨付き16オンス(=1ポンド)並みが到着。

もうひとつのサイドは、サクサクっぽいのがいいなぁ。と思って...

フレンチフライです。これ、ベトベトしたクリームスピナッチを食べた後にはいい息抜きになりました。

他に、いっしょに添付されてくるのが、ポップオーバー Popover という物体です。

こんなの。ヨークシャー・プディングと呼ばれる場合もあります。

これ、卵をたくさん入れた生地で焼くからベーキングパウダーが入ってないのによくふくらむんです。

断面図はこんな。外がサクサクめで、玉子焼きとパンケーキの中間くらいの味がします。先夜に今川焼を千数百個は焼いているので、もうこういうの見たくない... と思いつつも、卵の風味が効いてて美味しかった。

プライムリブをレアで。という注文に、シェフから「お客さん、判ってるねぇ」のサインなのか...骨まで愛して。16オンスの San Mateo Prime Cut が骨付だから、僕のは大負けにおまけしてくれたみたいです。嬉しい

僕のはデカい骨が付いたままで出てきました。・・・やわらかで、幸せ ときどき脂身も、うっとり
とどめに、家人が脂身を取り除いては僕の皿に放り投げてくれるので、喜々として頂戴しました。

あ~、中サイズ頼んだのに骨の周りの肉プラス家人の寄付(残飯処理?)で、結局1ポンド喰ったかも。全員が「あ~食い過ぎた。くるぴ~」とか言ってて、デザートどうよ?の問いかけにはクビを横にフルフル。

渡米後最初に出来た、十数年来の商売仲間との再会で会話がはずみ、楽しいディナーとなりました。

このお店、格段誉めあげる部分はありませんが、サービス、内装、味、どれも合格点です。もうちょっと頻繁に利用してあげたいお店ですが... もう一軒の Poterhouse も行かなくちゃいけないし、八方美人は難しい。(笑)

San Mateo Prime
174 E 3rd Ave, San Mateo, CA 94401
Tel. (650) 558-8918
www.sanmateoprime.com

Hours: Open nightly 5 pm - 10 pm


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