S.A.博士はクロテン空港のターミナル前までご自慢のリキシャ号、メルセデスSLでお出迎えしてくれました。
雨に濡れるリキシャ号... せっかく珍しくw洗車してもらったのに、屋根も開けられなくてごめんね。
で、いつもの定点観測拠点(先生の家の客間(笑))から撮影。
曇っているうえに雨パラパラってますが、9月上旬なのでまだ緑は深い。
庭の奥には燐家の子供達が遊ぶためのトランポリンが設置されていました。
テラスの葡萄が立派に実っていましたが...
ハチがいっぱい来るんだよね。
「このハチをなんとかしたい。いい案はないぢゃろうか?」と、博士。
「アメリカは黄色い蛍光プラスチックのハチホイホイがあるけど...。」
「そんなアメリカのもの、役立たずに決まっておる!!」
(ムカー... 我が家ではけっこう穫れたのに。アメリカ製を信頼しないのは正しいけどw)
「ぢゃあ・・・毒、撒いたら?w」
「・・・採用できるようなアイデアを聞いておる。(怒)」
「最初に行った大学の恩師がハチのフェロモンを研究してるはずですが。」
「をを。それは良い。少しもらってきておくれ。」
・・・だそうですから、あつさん、昆研からハチフェロモンを少しもらってきてください。(ぉぃぉぃ...)
テラスでこんな会話をしている間、スイスの先生がテーブルの上をいそいそと片付けていると思ったら...
「さあ、これでワンカット撮影するのぢゃ。タイトルは 『秋のめぐみ』 ぢゃな。」
・・・逆らえない。(汗)
「せ、先生。この野菜みんな育てたの?」
「馬鹿を言うでない。育てたのはジャガイモとカボチャとプラムとトマトだけぢゃ。」
・・・それって人参以外みんなそうなんですけど。(笑)
スイスの先生、恵みの秋には農家な先生になっていました。
案の定、「朝ご飯は機内で食ってきたのぢゃな?でもまだ何か食えるか?」 と聞かれ、少しならつきあえる。と...
コーヒーにプレッツェル、そしてペッパーコーンやキャラウェイシードの入ったチーズで軽くお食事。
やっぱり独逸語圏だけあって、プレッツェルやチーズのレベルが高いわ。
おかわりのコーヒーカップをかかえて再びテラスで雨降りの庭を眺めるうちに... 林檎の木に赤いもの発見!
あ。一個収穫されないで残してある。へー、先生にも木守りの習慣があるんだ~。
・・・と感心しつつ、先生、来年の豊作を祈願して木守りの林檎を残してあるんですね♪ って話したのが運の尽き。
「をを、獲り残しがあったのか。後でさっそく収穫しなくては。」
がーん。
許せ林檎の木。 相手が神仏なんて信じてない、お祈りを全くしない科学者なのをすっかり忘れてた。(汗)
その後、ダイニングテーブルで夕食の食材を見せびらかしてくれました。
「どうぢゃ、うまそうぢゃろう? 今宵はトラウトの塩焼きなのぢゃ。」
塩をふられたマスですが... 僕、海育ちだから淡水魚ってほとんど食べないんだよね。
それより、おばあさまがいらっしゃらない。魚の解体どうしよう...。という表情を先生にすっかり読まれました。
「心配するでない。わしが魚をほぐしてやる。」
先生やさしー♥ 以前、魚が上手にほぐせない(特にカトラリだとなおさら)なのを覚えていてくれたみたい。
さて、夕食の準備のときに、茹でたての新じゃがを皮むきするのを手伝いました。
ちょっとフォトジェニックだったので、スティルライフな撮影を。 ナイフがあんまりキレイぢゃないけどな...。
結局、スイスへ到着して最初の晩のディナーは先生のクッキングでした。
黒い方はいつも先生のお皿。テーブルセッティングするとき、厳格に「黒いのがわしの皿ぢゃ。」と何度でも言われる...。
白いお皿が僕のほう。先生、フォークとナイフで上手に魚を解体します。
箸が上手に使えない替わり、シルバーさばきが素晴らしく上手い。
ほぐしてもらった鱒は、先生手作りのタルタルソースで。卵黄と上質なビネガーから作るソースが美味しいから、どんな魚料理だって美味しくなっちゃうと思います。ポテトも茹でたてでほくほく。クミンシード風味の人参も先生の十八番。
到着した日はのんびりで、さっそく手料理で歓待を受けました。4ヶ月ぶりに遭うとホスピタリティもいいみたい♪
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ZRH(3) - Dr.S.A's Home Dinner
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