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Le Pelican (2)

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シドニー(正確にはサリー・ヒルズ市)のフレンチビストロ、ル・ペリカンでランチを始めております。

店名はペリカンですが、画面外の足元には巨大な茶色い狗がころがって へっへっへっ とか言っております...。

で、最初のお皿が届きました。

忠犬パチ公...チーズで「あ、わてにも食えそうでんな?」ってリアクションしたけど、ジルくんに連行されました。w

スタータに選んだのは定番の Prix-Fixe からではなく、デイリースペシャルだった「鴨のサラダ」です。

カルパッチョ仕立ての鴨にカイワレ、パルメジャンがけ。

この前夜のメインがベトナム風の鴨サラダだったけど、同じ食材でも全然ちがう味わい。

でも鴨肉といっしょに脂がのってて、パスメザンの風味と鴨脂の風味で食べさせられてしまう逸品でした。

ここで白ワインをグラスでもらいました。

「シャルドネのドライなやつをグラス売りしてる?」って聞いて、受け取ったのがこれ。樽香は乗っておらず、シャブリ方式で醸造したと思われる、酸のアタックがハッキリシャッキリしたシャルドネです。上等なテーブルワイン級。

シャルドネをもらったのは、メインのプレートがおさかなだから。

La bouillabaisse Snapper, king prawns, fennel & saffron potatoes
ブイヤベース: フエダイ、大海老、フェンネルにサフラン風味のポテトで

へっへっへっ... パチ、あまりにも香りがいいので突進してきましたが、海老のシッポとかあげてもまずいよな。ヒトの嗅覚の何万倍だか敏感な動物の目の前でこれを食べるのは、少し可哀想だと思っちゃうけど... すげー美味い。

ブイヤベースってカンヌとかニースあたりで食べたけど、あの現地純正タイプはスープ部分がいちばん美味しい部分で、一緒に入ってる魚介類は出がらし。・・・という認識でした。でもここんちのは白身魚も海老もふっくらほっこり。マスタードを塗ったバゲットがアイオリソースがわりなんでしょうが、バランス考えてて良かったです。サフラン風味が浸みたポテトやフェンネルの出来映えといったら... 来年は違う物を試そうと思っていても、またこれを頼んでしまいそうな、それほどの完成度でした。

で、今年もスタータの中にリストされているチーズを、メインプレートの後に追加しました。

Le fromage  Cheese plate: Ossau Iraty, Brie, Fourme d’Ambert
チーズプレート: イタリア産オッソー、ブリー、フルム・ダンベール

青カビのフルム・ダンベールが、スキムミルクを使ってアイスクリームに仕立ててあるのが気に入りました。

今年はリンゴのスライスが添えてありますが... ブリーではなくセミハードのチーズが乗っかってきました。どれもカシスジャムとか、ナッツとかと組み合わせて風味の変化を愉しみます。こんだけでも組み合わせがいろいろあって楽しい。

香りが強いものが並んでいるわけで、当然ながら狗がつきまとってきて執拗に強請られます。
「ち、ちーずですやろか?あんさん、あんさん、なんとか、なんとかべんきょしてくれへんやろか?」・・・と、パチ。
西日本語の用法間違ってたらスマソ。なにせ普段しゃべったことがないんだけど、こういう状況にはピッタリ?w

この哀願する瞳にやられてしまい、こっそりイタリアの羊乳チーズを分けてあげたのは秘密です。

デザートはスフレでいこうと思っていたので、最初のオーダー時にお願いしてありました。おかげで待たされません。

Le souffle   Baked fruit souffle with ice cream
スフレ: フルーツ風味の焼きスフレにアイスクリーム添え... って直訳したけど、焼いてないスフレって、あるのか?

風味は変わるようですが、今日はどんなフルーツなのか確認。

カシスでした。ブルゴーニュっぽくて大好き 添えてあるアイスはバニラではなくミルクでプレーンなのが、イイ!
今日は最初のキール・ロワイヤルから最後のスフレまでカシス風味。まるで『料理の鉄人』のテーマ食材みたい。(爆)

パチ公は甘党ではない模様。スフレの香りには釣られてきませんでした。そうか、今度からもしパチがウザいようなら、甘いもんばっかり頼めばいいのか。でもそれじゃデザートでコースを組んでるバルセロナのエスパイ・スクラみたい。

最後は上等な出来上がりのカプチーノをいただいて、お食事終了です。

J.P. Morgan Chaseで予約をアレンジしてもらった手前、このカードで支払わなければなりますまい。
・・・どのみち外為手数料免除なのは CHASE と Amex だけなんだけどね。(苦笑)

退席する頃、入口付近の団体席は埋まり、なんかパーティの挨拶をやってました。多分この団体客への準備でお忙しいだろうに、シェフさんが厨房から走り出てきてくれて、握手してくれました。嬉しいです。きっと来年も来ます。

シドニーではハイドパーク近辺の宿に泊まって、アジアめしを中心に攻め、Fine Dining はペリカンで。
・・・もう、このコースでマンネリ化しそうです。毒者にはつまんないだろうけど、訪れる本人はこれでゴキゲン♪

Le Pelican
Shop 2 , 411 Bourke Street, Surry Hills NSW 2010, Australia
Phone:+61 2 9380 2622
lepelican.com.au

Hours:
Monday Closed
Tuesday  6:00 – 10:00 pm (Dinner Only)
Wed-Sun: 12:00 – 3:00 pm, 6:00 – 10:00 pm

ディナーはどうしょうかなぁ? この2~3年行ってないけど、シンガポール店へは行った、あの台彎小籠包かな。


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