最高級フレンチ、サン・ピエールでのお食事はいよいよ佳境に入ってまいります・・・。
あ、甘海老とアボカドのショット、くどいけどもう一枚ね。これ、プレートの反射がちょいカッコイイんだもん。
ここで赤を一杯いただきました。もちブルゴーニュです。
Maison Nicolas Potel Volnay Les Champans 1er Cru 2000
デヴィッドくんが持ってきたのは僕でも名前を覚えているほど有名なネゴシアン、ニコラ・ポテルです。スイスの先生ブルゴーニュ邸から北に50マイルくらいの村がヴォルネイ。最近ブルゴーニュに詳しくなりつつある自分が怖い。
でも要するに、ピノ・ノワールだ。(ああ、またアバウトなアメリカ人に戻る自分が許せない。w)
お次は、おやぢ おぢや ですが、恐ろしくゴージャスで我が目を疑いました。オーマイさんも暫し無言です。w
Winter Black Truffle Risotto 冬の黒トリュフのリゾット
赤道直下のシンガポールに冬なんか無いんだけど... 見よ毒者、このありえないほどのトリュフの盛りつけを!!
シェフ... いつもより多めにトリュフをシェイブしてます、みたいな。(汗)
目の前に置かれただけで嗅覚が逝っちゃいそうになるくらいトリュフがたっぷし♪ しかも金箔まで載せてきました!
金箔挙げ~♪w
リゾットの炊きあげはかすかに芯が残るタッチで、まさにイタリアンの正統派。それにこの食材... 文句なしです。
で、黒トリュフ&金箔といっしょにいただいているのが、ヴォルネイ村のピノ・ノワール。
これ、いかに~もレッド・バーガンディ(苦笑)。ナパやソノマ、オレゴンとは違う旧大陸の冷涼な気候のピノです。思いっきり使ってくれちゃった黒トリュフと、とってもいい相性。いや、このリゾットは白でも相性良かったかも。
黒トリュフでうっとりとしたところへ、今度はまた和食材を取り入れた凄いのが出てきました。
Akamashi Tempura, Miso-Bouillabaisse アカマシ(赤鱒の誤植?)の天麩羅、みそブイヤベース
やわらかな魚の切り身が天麩羅になって屹立してますが... 味噌汁(あ、暴言...)が美味しい!!
ブイヤベースを名乗るだけあって、スープの部分は魚介の出汁が潜んでいる味噌汁です。
たぶん蝦やロブスターを使った時に余る材料から出汁をとって味噌を加えてブイヤベースに仕上げていると思われ。
サクサクの衣は薄くてはかなく、中の白身魚もクセがなく、これがスープのクルトンだと思えば素晴らしい逸品です。
キャビア、トリュフと出場したからには... やはり出てきましたね。フレンチの三大高級食材。w
Terrine of Foie Gras, Sweet Rhubarb, Crumbs フォアグラのテリーヌ、スイート・ルバーブ、サクサク添え
スイートルバーブを名乗るだけあって、この赤い物体、そんなに酸っぱくない。サクサクのクランブがアクセント♪
もうすぐ加州でもまたフォアグラ解禁になるけど、ここんちのは非常に滑らかで風味豊か。シェフ厳選の素材です。
ここで、にくに向かって食休めのソルベがはさまりました。
Melon Sorbet and Foam メロンのソルベと泡
カンタロープとか夕張メロン系のオレンジ色のメロンですが、とても風味が強くて甘味は上品。絶妙のバランスです。
そして、にく、キマした。本日最初のにくは、内分泌系の組織です。(ああ、医師の毒者が嫌がりそうな表現w)
Sweetbreads in Ash, Heirroom Carrot, Wild Mushroom
セイヨウトネリコ (Fraxinus excelsior L.) をまぶした胸腺、エアルーム・キャロット、野良キノコ
ユグドラシルとされるこの西洋トネリコの実を使うのは知ってたけど、トマトだけではなくニンジンにもにエアルームがあるのは全く存じませんでした。世界の食材は奥が深いです。到底覚えきれません。
ラベンダー色のはポイみたいです。スイートブレッドはクセもなく軟らかく、たいへん美味しくいただきました。エアルームキャロットが乱切り、桂剥き、そしてソースの三変化ででてくるあたりも、エマヌエル・シェフの妙技でしょう。
...と、オハイソなお食事をしていますが、あのパーティションの向こう側はもう大騒ぎさ。旧正月への忘年会だな。
でわ、今日はこのへんまで。明日、もう一品の主菜にデザート2種をご紹介して、デグスタシオンの全貌です。
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SIN(25) - Saint Pierre (3)
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