Relais & Châteaux 加盟店サン・ピエールでの12コース・テイスティング・メニュー最初の皿が、これでした。
Mozaic of Chu-Toro, Snapper and Salmon, Ikura, Thousand Island Snow
中トロのモザイク、フエダイ、シャケ、イクラに、サザンアイランドの雪
いきなり度肝を抜かせる魂胆でしょうが... 度肝を抜かれました。(笑) 特に中トロ。
シェフ、和食材が好きです。食器もこれきっと、和ものだよね?明るめの呉須みたいな色調でした。
モザイクというタイトルどおり、お刺身がモザイクになってる... てっぺんのヴィオラが、すごくかわいい♥
ふってあるソースは... なんか醤油っぽいけど、それだけぢゃない。繊細に調味してありました。
う~、白ワインが進んでヨイヨイになる。たぶん顔もう真っ赤っかなはず。オーマイさん、ごめんね。(笑)
この時点では、お店はまだ空いています...。
つか、日曜の晩なのに宴会が入ってて、奥の半分が仕切られ、後でギャハギャハの大騒ぎが聞こえてきました。中華の旧正月だから仕方ないけど、フレンチの高級店であの中国語が飛び交うドンチャン騒ぎはいかがなものか?
・・・って、をれたちもサンパウ東京店でしょっちゅうドンチャン騒ぎしてるので、責められません。(爆)
7時の予約だったけど、ここまででもう7時半。さっさとお食事始めて正解でした。
ブランパンのドレスウォッチ、ウルトラスリムがそのまんま壁掛け時計になってる... かなり欲しい!(笑)
そして、お次の皿は... 写真に撮ったら「おいなりさん」みたいですが。(笑)
よく見ると牛肉のスライスにマリネしたロブスターの爪肉、上にちょこっと載ってるのは黒トリュフ?
そこへ「スープダバダバの儀」が取り仕切られました...。
このソースがコッテリ濃厚で、最後にはパンでキレイにすくい取りました。
Lobster, Wagyu Beef, King Oyster Mushroom, Lobster Foam
ロブスター、和牛、大ヒラタケ、ロブスターの泡ソースがけ
グルメな毒者諸氏ならば、上質な霜降りの和牛にマリネしたロブスターというだけでも、お味のほどはお判り頂けるかと存じます。これはお喋りな二人が暫し無言で食事を進めてしまうほどの美味しさでした。
窓外はとっぷり暮れて・・・
なんだかLEDのボンボンみたいなのが飾ってあるのは... 中華の旧正月デコレーションでしょうか?やや悪趣味かも。
・・・と、蒸し暑い下々のお食事光景を眺めているうちに、次のお皿がキマした。
Smoked Tomato, Nasu Purée, Quail Egg Confit
トマトの燻製、茄子のピューレ、ウズラの卵のコンフィ
茄子のピューレ... フォアグラかと勘違いしました。これ、かなりベジタリアンなお皿でした。
茄子の風味がしっかり載ってるけど、やっぱりトマトって強い。しかもスモークしてるので水分が飛んでて、独特。
周りにはグリーンピーかアスパラかなんかで作ったソースとウズラ黄身の粒々がデコレーション。
この部分もパンに吸わせたり、茄子にからげて美味しくいただきました。一口ごとに風味が変わって楽しいです。
そしてまた、真上から撮影すると一枚のアブストラクト作品みたいに見えるお皿が到着しました。
Poached Sweet Prawn, Avocado Spread, Caviar
ポウチした甘海老、アボカドのスプレッド、キャビア
少しだけ火を通した甘海老にエディブルフラワーをデコレーション。キャビア載せ。
下に敷いてある黄緑色のソースがアボカド風味です。白いのは Crème Fraîche みたいな濃厚風味。
お皿全体を写すと、こういうバランスで盛りつけてありました。
やっぱしエマヌエル・シェフって画像構成学でAもらってるようなバランス感覚がいいアレンジをしてくれます。この「ちょい寄せして空間演出をする盛りつけ」は、ブルゴーニュのトーニュにある一つ星 Aux Terasse を思い出しました。
でも Sant Pierre のほうが Relais & Châteaux 加盟だし、エマヌエルさんは Grand Chef だからこっちが格上か。
さて、この続きはまた明日。
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SIN(24) - Saint Pierre (2)
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