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EZE(9) - La Bougogne (2)

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ブエノスアイレス市内で最も格式あるアルベア・パレス ホテルのメインダイニングでディナーを始めてます。

お客さんが8時前までに数組入ってきましたが、ぜんぶ英語しゃべる客ばっかし!(笑)
ジモティは8時半~9時にならないと夕食にやってきませんでした。ラテンの夕飯って、スタートが遅いよね...。おかげで、英語でお料理の内容を解説できるサービスパーソンさんがテーブル間を飛び回って、もう大変。

さて、アルゼンチン産のロゼ・カヴァといっしょに、パイ生地のサクサクをいただきます。

ピノ・ノワール100%で重い風味だから、この泡ってかなりの料理にあいそう。肉料理でもいけそうでした。

ここでさらに、ひらべったいパリパリがバター等といっしょに届くのも毎年恒例。

左から: 欧州風発酵バター、サーモンバター、岩塩、ローズマリーを浸したエクストラバージン・オリーブ油。

この中で、サーモンバターが大好き~ パリパリにちょびっと塗って、泡ワインと一緒にいただくと、いい感じ。特にこの晩に選んでもらったロゼのカヴァは濃厚な風味で、相性が良かったと思います。

あ~、こんな順調におつまみやっつけてたら、最後まで食えなくなりそう。ステーキ食わなきゃ良かったぁ...。と思って、サービスパーソンくんに「僕のお皿は量を少なく。ってシェフさんに頼んで」と依頼しました。

そして、量の加減なんか出来そうにないアミューズ・ブッシュから到着...。

Amuse Bouche  Espresso of Tomato à la crème soup w/coroque and tartar sauce
トマト・クリームスープのエスプレッソ仕立て コロッケにタルタルソースを添えて

仏語の説明書きはありません。英語で内容の説明を受けたのをすかさず iPhone に書き留めておきました。さすがにレストランでは音声認識を使えないからタイプするんだけど、英語のほうが日本語よりも入力が楽。でも一皿持っていく毎にスマホにメモメモしている客... まるでミシュランの調査員みたいでキモいかも。(爆)

6月下旬の寒い冬の晩ですから(笑)、温かくて酸味のあるトマト・ア・ラ・クレーム スープが食欲を引き出します。さらにさくさくしたひとくちサイズのコロッケと、タルタルソースのおかげで食欲増進。

アミューズの後はテイスティングコースに入ります。お皿の名称は基礎言語がフランス語でフィックスされ、スペイン語混じりです。テーブルサイドで伺った英訳と、そのふたつをベースに和訳をできるだけ添えました。

Duo D'araignée De Mer et Gambas À La Mangue Fraîche - Vinaigrette
King crab and Prawns Fresh Mango Paté with Passion fruit sauce and mustard seeds
タラバガニと海老の新鮮なマンゴーパテ仕立て パッションフルーツソースとマスタード・シード添え

仏語を和文直訳すると、最初の食材が『海からの蜘蛛』で怖いですが... タラバガニのことだと教わりました。

マンゴー色の直方体に、パッションフルーツのソースでトロピカルな香りが漂ってきます...。

パッションフルーツの酸味がかかったマンゴープディングみたいなところに、蟹肉と海老肉の風味・旨味が巧妙に混ざったといえばいいでしょうか?このシーフード&トロピカルフルーツの皿はとても気に入りました。

ソムリエさんに 白ワインはどれにしましょ?って聞かれ... 今日のデグスタシオンはトロンテスでも大丈夫?って聞き返したら、とってもあうやつがありますから、それを開けましょう♪ と、こちらを出してくれました。

Crios de Susana Balbo Torrontes 2012
トロンテスという白葡萄の品種はアルゼンチンの特産で、とっても不思議な白ワインが出来ます。ソーテルヌにそっくりなアロマがあって、え!?この皿にソーテルヌみたいな甘いワインを??と思って口に含むと... ものすごくドライなワインでまた驚かされる。という不思議な白ワインなのです。ただ、このクリオスというボデガのトロンテスはソーテルヌっぽい香りが少し控えめで、ヴィオニエっぽいアロマでした。でも超ドライです。

これも毎年おなじみの、パンいかがっすかぁ~♪ が、キマした。・・・しかも毎年同じサービスパーソンくんだよ。結果的に、毎年同じようなアングルで傾けられたバスケットを同じような方向から写すことになります。

・・・何時の日か、出世してくださいね。>パン配りの兄さん

形だけ見るとブリオーシュがおいしそうだけど、もっと地味なパンのほうが発酵バターにあいそうだな...。

オリーブとクルミが入った全粒粉のパンを一切れだけもらいました。

そんなんスペイン語で言えないから、指さして「えすと、ぽるふぁぼーる」This [one], please. って言うだけ。
でも通じるし、Mas?(もっと欲しい?)って聞かれたら、No mas. (もういらない)で、オッケー♪
ああ、アルゼンチンでいちばん高級なフレンチで、こんなぞんざいな会話をしていていいのか? >をれ

こんなパンです。他にパリサク系の物体が周囲を取り囲むように揃っているから、パンはちょびっとだけ。

次のシーフードがやってきました。

Pétoncles À La Vapeur En Écûme de Jambon Ibérique - Mousseline de Potiron Angola
Scallops In the Steam Meerschaum Iberian Ham - Pumpkin Chiffon Angola
ホタテの蒸したハモン・イベリコ泡包み、アンゴラかぼちゃのシフォンを添えて

「ペトンクル」っつーのは ホタテ のことでした。いつもは Noix de Saint-Jacques という呼び方に慣れているというか、それっきゃ知らなかったので少し戸惑いました。(苦笑)

南瓜とホタテの饗宴に、イベリコハムの風味が入っているという...

カボチャが少し強いかも... あと、ヘーゼルナッツが入っているのが、

 ヘーゼルナッツ → Noix → Noix de Saint-Jacques(ホタテ)・・・と、ナッツに引っかけたダジャレっぽい。

このナッツのダジャレ部分を独りで受けてないで、サービスパーソン経由でシェフさんへ伝えてもらいました。僕もだんだんスイスの先生みたいな思考回路が形成されてきたかも...。多言語対応になるのも考え物?

しかし...環境が少し変。ブエノスアイレスくんだりまで来て高級フレンチ食ってて... 周りがみんな英語。(笑)
まあ、パリに行っても周りがみんな日本語だったりするから、どうでもいいんですけど...。

遠くのテーブルからでも、大声で喋られると英語だったら話してる内容が判っちゃうのがイタいんですが。でも半分くらいのお客さんはこのホテルに滞在してるっぽい、いかにも高そうなおべべをお召しの方々でした。

さあ、シーフードが2皿出た後は、おさかな、おにくと続いてまいりますが... この先はまた明日♪
あと、番組の途中ですが正午に差し込み記事がはさまります。あつさんのせいですから夜露死苦。


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