市内見物をこなした土曜の晩。先生が「近くの店でとても伝統的な雰囲気のレストランがある。」と、そこへ行くことに。
エクステリアを撮影し忘れましたが、中はまるで『大正時代にオープンしたお茶の水の洋食屋』みたいな雰囲気。
7時の段階では空いていたので予約無しの飛び込みでしたが、お食事終わって退出する10時頃は満席、外に行列。
スペインほど遅い印象はありませんが、明らかにイタリアでも食事の時間帯が遅いですね。8時スタートって感じ?
座るとすぐメニューとパンのかごを持ってきます。
2~3種類のロールにローフ、ブレッドスティックを持ってきてくれました。
炭酸水といっしょにプロセッコをグラスで注文。
グラスが大きいから、けっこう大盛りのプロセッコ。クセの少ない、あっさりした泡ワインでした。
お通しはこちら。
ほうれん草のオムレツみたいなものと、ハッシュパピー状のコロッケ。揚げ物は泡ワインにあいますね。
ふたりともそんなに食欲が出なかったので、パスタを分けて食べました...。
先生がイタリア語で注文しててきちんと理解していませんが、フェトチーネだったと思う。
ポモドーロ(トマト)とか、ヴィーノビアンキ(白ワイン)とか言ってたので、白ワインがベースのソースだと思います。
でも、たっぷりかかったパルメジャーノ・レッジャーノでソースの風味なんか消えちゃいますね。(爆)
赤ワインはボトル売り。僕が軽いタッチのものをキボンヌして、先生が選びました。
先生が選んだのはプリミティーボ。南東イタリア産の葡萄だそうですが、タンニンがおだやかで飲みやすかったです。
続いては、もうセコンド・ピアッティ(メインディッシュ)に突入。
Costoletta alla milanese
直訳するとたぶん『ミラノ風カツレツ』なんだけど、先生に「それなあに?」と聞くと、「これはウィンナ・シュニッツェルぢゃ。」といって聞きません。たたいて薄くのばした豚肉に衣をつけて揚げてあるのは、僕にはトンカツなんですけど・・・。
ともかく、ドイツ系スイスの人にはこれはウィンナ・シュニッツェルなんだそうです。
僕はまた強く勧められて、ご当地名物のオソブッコを選択しましたが・・・出てきた「オソブッコ」はこんな見た目。
Ossobuco con risotto alla milanese オソブッコにミラノ風リゾット添え
今までの体験から、オソブッコはほぼビーフシチュー、具の多いビーフシチューとかだと考えていましたが、大間違い。
骨付き牛肉を煮込んだものでした。野菜、見当たりません。添えてあるリゾットも牛の骨髄味で、さらに肉の方には立派な牛の骨も付いてます。骨の中もほじくって骨髄三昧。もうBSEのプリオンたっぷり摂取?(汗)
こってりしたメインでおなかいっぱい。デザートメニューをどうしようか眺めていたら、甘いおつまみ到着。
サクサクで口当たりがよく、食べる前に写真撮るのを忘れちゃいました。(笑) これもここいらへんの名物らしいです。
なんとなく似たような焼き菓子はチューリヒ地方にもあります。(・・・と、先生に言ったら、全く別物ぢゃ。と怒りました。)
続いて軽いめのデザート、いきます。
先生のデザートに添付されるクッキー、到着。
Zabaione caldo
先生はザバイオーネを所望。先ほどのクッキーを浸して食べます。
ひとくちもらったら、アルコールがそんなに強くないザバイオーネで食べやすかったです。
僕はメニューで悩みました。なぜなら、英語版メニューでは
Crème caramel
Crème brûlée
このふたつのデザートが別々に記載されているのです。
先生に聞いたら、イタリア語のメニューでも同様で、違いが判りません。ウエイターのおじさんに聞いたら苦笑されました。
Crème caramel のほうは「アイスクリームではないホットファッジサンデー」のような物体らしいです。ようやく納得。
しかし実態を知ることなく、コンサバティブなチョイスでいきました。(笑)
Crème brûlée クレームブリューレ
ここんちのクレームブリューレは、カスタードがしっかりしていて美味しかったです。
ほら、こんなにしっかりプルンプルン。焦がしたカラメルのトップも薄く割りやすくて、甘さもやや抑えめでいい塩梅。
宿の隣のブロックで安直に選びましたが、1880年、だから19世紀にオープンしている伝統のある人気店でした。
10時頃お食事終了、退出。外には花売りとかガラクタ売りのお兄さんがひしめいていましたが、僕たちは無視されました。
そんなにみすぼらしく見えるのかなぁ?あるいは危ない奴らだと思われるのかなぁ??
Antica Trattoria della Pesa
Viale Pasubio, 1020154 Milano, Italia
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Milan(10) - Trattoria della Pesa
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