サンパウ本店でのメヌ・デグスタシオン(テイスティングメニュー)、最終話はデザートとプチフールでおしまい。
まずはひとつめのデザート。白っぽくまとめられてきましたが... なんか笑える。
White Banana, almonds, olive oil and salt
白いバナナって、名前のまんまなバナナな形状のホワイトチョコなんだけど、ものすごいバナナ風味。間にはさんであるのはアーモンドミルクのフワフワムースで、オリーブ油と塩で引き締めています。
このバナナ風味、人工香料じゃなくてホンモノのバナナ風味をどうやってチョコへ閉じ込めるのかが不思議。
そして、お次のデザートは東京店で体験済みのプレゼンテーションなので、少し安心というか、共通点発見。
Black and Green Olives, Aragón, sevillanas, sweet wine
でも季節が違うので、ガラスにはさんだ写真のデザインはまるっきり違いました。
ダーク&グリーンなオリーブとチョコレートをベースに組み立てているんですが... この手の混み具合!
こんなちいさなクッキークランブル、木の葉型のうすっぺらなオリーブ風味のチョコ... まるで魔法のようです。
特にこのパールのようなオリーブ油のボンボン。どうやって作るかジェロムシェフに教わっていても、感動。
こんなの、プロのパティシェでもそう簡単に作れないよ。しかも新鮮で強烈なオリーブ油の風味が入ってる。
毎回、もう今度こそそれほど感動することはないだろう... と思って訪ねる度に、いい意味で裏切られ続けます。
ここんち、最後はウヲーホール先生のデザインのお皿なんだよね。ブランド好きにはバレバレなのも楽しい?
さて、パステラリエからのお楽しみは、さすがに安定した内容で安心できました。
The assorted confectionary: Puff pastry cake and pumpkin angel hair, Licorice and sherbet crunchy stick
エンジェルヘア・パンプキンと松の実を使ったパイに、リコリスのプチプチは定番です。
貨物列車でのプレゼンは本店独自だよね。今年はデンバー。僕がアメリカ人なのを絶対意識してると思う...。
The assorted confectionary:
White chocolate rock, Limoncello jelly, New raspberry crumble, Coconut financier, Black chocolate rock
他のプチフールは、ホワイトチョコ&ダークチョコブロック、ラズベリーのクランブル、リモンチェロのゼリー、ココナッツ風味のフィナンシェールなどなど。どれも東京店で出逢ってたり、去年も食べてたり。
だからといって飽きないですよ。むしろ、このくらい安定して出てきてくれるほうが嬉しい。
The assorted confectionary: Mini Sacher, Soft chocolate bonbon
ちびっこザッハトルテも健在。今回はミルキーで生っぽいチョコボンボンが秀逸でした。
お店のロゴにもなっている、ゲート越しに地中海を眺めます。
そう。この日はちょっと肌寒く、お庭でプチフールと珈琲というのはやめておきました。
で、コーヒーはダブルエスプレッソでしっかり舌を引き締めて、おしまい。
今年もバルセロナまで飛んできて、さらに電車で1時間かけて訪ねてきてホントに良かった。と思いました。
あと、本店ではこの頃こういうおみやげをくれるんですよ。(これは多分誰でももれなくもらえるはず)
缶入りのマシュマロです。これがまたサンパウでのお食事を思い出させてくれる、いいお土産なのだ。
「おばけZライト」が飾ってある入口へ戻り、カルメシェフやRさんにまた来年、と挨拶して退散しました。
来年もバルセロナ、来たいなぁ。ちゃんと我が社が繁盛して僕自身も健康でいられなくちゃいけません。
ということで、今週いっぱい続いたサンパウ本店でのメヌ・デグスタシオンはこれにて。お疲れ様でした~。
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BCN(13) - Sant Pau (5)
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