ファスナハトというお祭り、ようするにカーニバルのことみたいだ。
最初なかなか路上駐車するスペースが見つからなかったが、駐車を終えて出て行くクルマを発見! らっきー♪
住宅街のど真ん中にクルマを停めて、パレードをやっているらしい笛や太鼓の音がする方向へ向かった・・・。
大通りに出たとたん、鼓笛隊が目の前を通過中。(これでも大通り。中央分離帯から撮影)
なんだかいろんなユニフォームのブラバン隊とコスプレ隊がいて、順番に次々にやってくる。
威厳のありそうなブラスバンドが行きすぎたと思ったら、次にやって来たのは・・・
あ、あのにます?
仮面をかぶってけばけばしい揃いの衣装に身を包んだ人々が歩いてくる。これだけでもなんだか凄い。
意味不明なほどトンチンカンな衣装は魔除けの意味があるらしいのだが、かぶっている仮面がなぜか怖い。(笑)
かと思うと、ふさふさのシッポがある帽子をかぶった鼓笛隊がやってくるし。どうやら笛と太鼓も魔除けが起源らしい。
だからコスプレのチームはみんな鈴をぶら下げた衣装をまとっているのかもしれない。僕の憶測だけどたぶん正しい。
・・・と、『魔物を取り押さえようとする勇敢なふたりの若者』のパフォーマンスも途中にはさまっていたり。
魔物のひと、先っぽにゴム風船みたいなのがついた棒で若者を目一杯たたく。若者は綱で魔物をグルグル巻こうとする。
たぶん痛くないんだろうけど、バシッというすごい音がする。・・・やっぱし痛いのかも。
で、また次のアノニマスみたいなコスプレ隊が来る。
この鈴つけた衣装、なんだかクマが出るような山の中の小学校の児童が鈴をならして登校するみたい。
・・・欧州の魔物って、鈴の音を怖がるクマのようなレベルなのか?(笑)
とにかく、こういうのの連続で、かなりの部隊が後から後からくる。
見ていて飽きないようでも、大差がないのでなんとなく飽きてきた。
パレードを見物している人もコスプレしている。 寒いのにドロンジョさまみたいな格好の人もいた。(撮り逃した。無念!)
でも、デフォルトのコスプレはこのDICカラーガイド 『欧州の伝統色』 のチップで作ったような衣装だ。
さらに、窓から高みの見物をしている人まで・・・
せっかくコスプレしたのなら、じぶんちから出てこいよ。そこのディック・チェイニー似のおっさん・・・。
とどめに、街の洋服屋さんのショーウィンドーまで。
仕立てて売ってるのね、あのカラーチップのコスチューム。(笑)
・・・と、日暮れまでパレード見物していたら先生が「しまった。夕食の約束に遅れる!」と言い出した。
今夜はU.V. & Jorgさん夫妻宅のディナーに招かれていたのだ。スイスで初めてフォンデューを食べることになっていた。
あわててクルマに戻って、先生は時速100Km制限の道をちょっとオーバーめにかっ飛んでチューリヒへ向かう。
ドイツ側は無制限でもスイス側は100キロ制限。パトカーもあちこちにいるからキップもらいすぎの先生は要注意。
「Jorgは時間きっかりに飯を食う人間なので、ディナーの約束に5分でも遅れるとすぐ電話かけてくるのぢゃ・・・。」
「へぇ。アメリカでは 『ホストの準備のためにパーティには10~15分わざと遅れて行け』 って言われますけど?」
「それはアメリカのルールぢゃ。スイス人は決めた時間きっかりに現れないと、怠惰な人間だと思われるのぢゃ。」
「・・・。」
U.V.さんとメール交して判ってるけど、先生はもうずぼらだと思われてるから大丈夫ですよ。と言いたかったが、こらえた。
そして、奇跡のように約束してあった6時半の1分前に、U.V. & Jorg さんちのドアベルをピンポンと鳴らした。
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Zürich(6) - Fasnacht
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