ZRH(16) - Stars and Stripes

日曜日の朝。


今朝も曇り空。 とりたてて予定もなく、先生のお宅でのんびり一日を過ごすことにしていましたが...

朝食だけは、ぜひ一度でいいから、と以前からおねだりしていた場所へ連れて行ってもらいました。

割り当て駐車場がイッパイで、野ざらしのリキシャがかわいそうな先生... こんな屋根つけてあげたみたい。

向かったのは、先生のお宅からクルマで2分のレストラン Stars & Stripes です。

その店名といい、『日曜日はアメリカン･ブランチ』と書かれたバナーといい、かなり気になっていたのでした。あそこのブランチ、ホントにアメリカンなんですか？と何度も聞いていたので、ついに連れてくる気になったみたい。

なんたって、エクステリアからして凄いよね。

典型的なスイスの伝統的建物の前に赤と青のパラソル、カウボーイのまたがった馬の銅像。しかもここ、夜になるとライトアップの色までが赤・青・白と星条旗カラーなのだ。ちょっとキテるでしょ？

入口は裏手の方なので、回り込んでいくと...

夏の朝に木陰でブランチだったら気持ちいいのかもしれませんが... 雨降りだし、色使いがちょっとやり過ぎ。

店内へ入ったらどうなってんだろう？という不安感に包まれましたが、内部は割とまとも。

あ。この天井、センティスの山小屋と同じスイスの伝統的な天井細工、ですよね先生？って聞いて、良く覚えてるなと答える先生の表情は、このスイスと新大陸の折衷なデコレーションになんだかなぁ状態な模様。

確かに、誇り高いスイス人（ホントはコンシュタンツ）だったら目を覆いたくなるデコレーションも...

ROUTE 66 のネオンサインとか、シボレーとかキャディラックのミニカーとか...ｗ

ここのブランチは日本でいうバイキングスタイルなので、コーヒーを注文したところで、収穫に出発。

そのコーヒーはこんな。グラスに入ってきます。ハイローストで濃いヨーロピアンのコーヒー。
たぶんスイス製 Jura のエスプレッソメーカーで作ってる。（笑）

さて、アイテムを眺め廻して、略奪計画を策定することにしました。

およそこの一角に並べられています...。

いきなり、パンがアメリカンからかけ離れている。

スイスだから仕方ないと言ったらそれまでだけど、クロワッサンがヨーロッパの上等すぎな見かけ。（笑） 他のパンもアメリカの平均的ブランチ・ブッフェではまず見かけないようなパン。つまりパンのレベルは高すぎ。

その一方で、肉がややショボい。 でも見た目がショボいものの、収穫規制が無い！

ハム、プライムリブ、チキンウィングが置いてあったけど... リブがお客さん自身で切り出し放題なのは凄い。だって、これ、誰かお店の人に切り出してもらうに違いないと思って暫く店員が来てくれるの待っちゃったもん。（爆）

で、自分で好きなだけ切り出していいと判って、かなり驚きました。この部分は気前がいいと思う。

お水とジュースが3種類。

なんだ、こんなのあるならコーヒー（別会計）頼まなくても良かったかも...。
でも先生はカフェインが無いと動きが止まっちゃうし。

ホットミールはここらへんに集結。

フラップジャックが野ざらしなのが若干残念ですが...。

玉子は2種類ありました。

やや固めスクランブルと、両面焼きの目玉。

チーズやハムが並べてある向こうには、デザート系。

ここは後でまた収穫に来るとして... ハム＆チーズがやっぱり欧州だよね。

で、獲ってきました。

かなり冷静に拾ってきたと思う。 ･･･つか、昨夜のローストビーフ２皿がまだ少しこたえてる。

パンはやっぱりこれが美味しそうでした。

いい材料使ってて、サクサクです。ジャムやバターはメーカー品だけど、パンそのものの出来が良かった。

最初の収穫品は、典型的なアメリカンに。

フラップジャック、ベーコン、モーニングポテト、目玉焼きの破片とスクランブルエッグ。メープルをダブダブがけ。最初メープルシロップが見当たらないので、店員に意図的に酷いアメリカ訛りの英語ｗで聞いたら、速攻で出てきた。（笑）

２回目は、気になっていたアイテムを支離滅裂に拾ってきました。

プライムリブは常識的なサイズに切り出し。牛の年齢が高そうだけど味はまあまあ。ホースラディッシュをねだったら、マスタードをくれました。 フェトチーネ・アルフレードがなぜ朝ごはんに？という疑問で持ってきたけど、アメリカ的にオーバークック。でもアルフレードソースのクリームが上等でアメリカより美味しすぎる。ポテトや野菜系はごく普通で文句ありません。

このへんでもう、デザートにいきます。

これって、この店がこうなのか、スイス人がこういうの好きなのかわかんないけど...偏ってるよね。

表面にお絵描きしてあるジルジル系は採取せずに、ちょっとだけ。

ミニケーキ一切れづつ、缶詰ペア＆イエローピーチ、そしてフレッシュな林檎と葡萄。

先生、ごちそうさまでした♪

先生が払っちゃった伝票を盗み観たけど、コーヒー2杯づつ飲んでこの内容で45フランくらいだから二人で100ドルになるわけで、これはちょっと割高だと思いました。先生と次回ブランチする予定の場所は Ritz-Carlton Half Moon Bay のはずだから、コスパを考えたらカリフォルニアの方がもっと説得力のある内容だと思います。でも、スイスは食事が高いから。

その後、先生のお宅へ戻ってから怠惰な日曜日の午後を過ごしました...。こういう旅行って贅沢かも。
ここでけっこう食べたんだと思います。おなかが張って、日曜日の夜は先生に作ってもらったスープだけで就寝。

Stars and Stripes American Bar and Restaurant
Steighof 1088311 Brütten, Switzerland
Tel. +41 52 345 24 21
starsandstripes.ch