シドニー名物のオペラハウスを眺めながら、対岸のレストラン「キー」でランチを摂ってます...。
ここ、夜のほうがロマンチック。
ランチタイムはパワーランチをかましにくるエグゼクティブとかがいて、そいつらがかなりウザい。
けっこうな勢いでビジネス話をするうえ、すごいオーストラリア訛りだから端で聞いていても辛い。
聞こえてきちゃったけど、動かしている金額がささやかなのに、声がデカいのがすごくイタイ。(笑)
さて、最初のお皿ですが・・・
One: Fragrant poached chicken
white radish, sea scallops, smoked eggplant cream, pea blossoms
とても上品に仕立てられていますが、要するにこれって、海南チキンだよね。(爆)
でも、プレゼンが凄い。ホタテと大根、白いスイートピーの花であでやかに飾られた... 海南チキン。w
お味のほうはやっぱり、とても上等な海南チキンでした。臭みは見事に抑えてあって、チキンの風味が凝縮。舌と上顎で肉が潰せるかというほどフカフカの仕上がり。スロークックで仕上げた茹で鶏の最高峰ではないでしょうか。
お次の皿がこれ。僕はこの日のコースで、これがいちばんシビレました。
出てくると、なぜか南部でコンソメをかけてくれます。さすがマルチカルチュラル、茶器も糞もありません。(笑)
Two: Red claw yabbies
garlic scented custard, yabby velvet
ヤッビーという甲殻類、アメリカザリガニそのものみたいな形状らしいのですが... 圧倒されるような旨味に驚愕。
エビ殻からとったであろうコンソメベースのソースも、サラサラなのに濃厚な風味。
オマール蝦も殻から出汁がよく出ますが、このヤッビーという野郎もそうみたいです。
身の火通しが半生ぎみで、まったりなめらかなのでもう、うっとりする美味しさでした。
さて、3皿目はこちら。サイドにちいさなサラダが付いてきました。
Three: Slow cooked partridge
roasted roots, grains, seeds, egg yolk confit, Autumn leaves
またスロークックだけど、今度はパートリッジ。
そう、あの「パートリッジファミリー」のパートリッジです。(古すぎてついてこれない読者多数と思われ...)
ウズラの仲間ですね。それをスロークックしているから、とても柔らか。でも茹で鶏とは全く異なりジビエ感もあります。トリュフがふんだんに使ってありますが、見かけほどの風味は来ませんでした。むしろ下に敷いてあるヘーゼルナッツが強烈。
舌休めのサラダはホワイトビネグレットでスッキリ仕上がっていて、息抜きになりました。
デザートコースは... デザートに激しく惹かれるものが無かったのでチーズにしてみました。
Four: A selection of cheese
raisin and walnut sourdough
左から: 仏シェブロン・ブルー(羊乳)、蘭ゴーダ、伊ピエモント、そして仏トリプルクリームのブリーです。
オーストラリアの地元産チーズを各種楽しめるのかと思っていたので、ちょっと拍子抜け。
カモノハシ乳とかカンガルー乳のチーズを出して欲しかった。(爆)
でも、どのチーズもとてもよく熟成管理してあって、たいへん満足いたしました。
チーズの添え物トーストも素晴らしかった。胡桃と干し葡萄入り、ピタ風、そしてブリオーシュのトーストです。
甘い物なしで、チーズでおしまいにして満足感が出るようになったのはスイスの先生による洗脳かもしれません。
最後にカプチーノをもらいました。
カフェ文化のオーストラリアにしては、特に驚かされることのない順当なカプチーノ。
お会計といっしょに、プチフールでチョコボンボンを持ってきてくれました。
4種類の味が楽しめます。これだったら、きっついダブルエスプレッソにすればよかった...。
風味は左から: ヘーゼルナッツ、クランチ・パフ、塩キャラメル、そしてピスタチオ・レモン でした。
ここは夜はデートコースにピッタリな、ロマンチックなお店になると思います。
その一方で、景色の良さは観光客にもピッタリ。お値段が少し張るのと早めの予約が必要ですが、いけてます。
Quay Restaurant
Upper Level, Overseas Passenger Terminal
5 Hickson Road, The Rocks NSW 2000
Tel. +61 2 9251 5600
quay.com.au
Phone:+61 2 9251 5600
Hours:
Tues - Fri: 12:00–2:30 pm, 6:00–10:00 pm
Sat, Sun, Mon: 6:00–10:00 pm (Dinner only)
くちくなったおなかをかかえて、サーキュラー・キー駅のほうへ戻っていきました。
客船ターミナルのほうから駅前&フェリー乗り場を眺めると、シドニーのダウンタウンって、こんな。
途中の公園で微笑ましい光景にも出逢いました。
カモメがなついているおぢさん...。
日比谷公園でハトに餌をあげている、退職後にやることがなくなったおぢさんより数倍幸せそうでした。(笑)
この後、ホテルへ戻ってから少し休憩し、日没後にまたこのサーキュラー・キーへ繰り出すことになります。
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SYD(11) - Quay Restautant (2)
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