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IST(16) - Karaköy Lokantası (3)

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3回目、おんなじレストランでまたディナー。朝ご飯もここで食べてるから、よく飽きないものだと自分でも驚いています。


毎度毎度の午後6時に訪れたら・・・もう4分の1くらいは埋まってました。トルコって日曜日は外食の日なんでしょうか?
あるいは近所の店がのきなみ閉まってて選択肢が少ないのも一因かと思います。予約入れてくれたオーナーに感謝。


また、ターコイズブルーの炭酸水から。これと一緒に白ワインも一杯もらって炭酸割りにするのも、同じく。

今日の前菜は、揚げ物にしてみました。

Paçanga Böreği  Fillo dough pastry with yellow cheese and pastrami (YTL6.00)
勝手にギリシャ料理の三角形な揚げ物を想像していたら・・・ ウエイター君は春巻きを一本置いていったので拍子抜け。

でも、中身がリッチで美味しかった...。

中身は「黄色いチーズとパストラミ」とメニューに記載されていますが、確かにとろけたチーズとパストラミハムも発見。
でも他にも、ハーブがいろいろ使ってあって複雑。ちょびっとエスニックな風味ですがクセは強くないので、いけてます。

もうひとつのスタータはクセがありそうか警戒しつつ注文・・・。

Yaprak Ciğeri  Fried lamb liver (YTL15.00)
子羊のレバーフライです。注文するときに、衣はどんなものが着けてあるのか?Deep Fried なのか、Stir Fried なのか?などと執拗に問いただしましたが要領を得ず、ラムだったらそんなにクセはないとたかをくくって注文。

結果、薄い粉をつけてパン・フライした薄切りレバーでした。パプリカと生タマネギがたっぷり。ディルが飾り。

レバーフライの風味が来る前に、生タマネギがすっげー辛くて強い。この皿たいらげた後、自分の息が臭いのが判る。で、肝心の薄切りレバーは・・・おだやかなレバー風味。さらに、パプリカって香辛料として極めておだやかだと思っていたけど、それも大違い。マコーミックのパプリカの香りを10倍強くしたみたいな唐辛子の香り。ただ、唐辛子っぽい香りが強いだけで全く辛くないのがパプリカたる所以というか。この皿も地元料理の西洋アレンジっぽくて面白かったです。

メインコースは、ビフテキだよ。

Antrikot Izgara  Grilled entrecote (YTL25.00)
英訳がアントルコートとか仏語まじりになっていて一瞬悩んだけど、ブルゴーニュでスイスの先生と肉屋へお買い物に出かけて鍛えられていたおかげで、ああここはポーターハウスとか、Rib-Eye と呼ばれる部位だな。と理解しました。
なので、英訳としては Rib-Eye Steak が妥当でしょうか。上にハラペニョ・ピーマン(勝手に命名)も乗っかってきました。

カラメライズド・オニオンがたっぷり皿に添えてあるけど・・・ 自室でメニューの予習をしてきたので、これも持参。

千葉県人なら、ステーキにはソイソース♪ 試しにカラメライズしたオニオンと一緒に使ってみても、とても美味しかった。
肉はリブアイ部分なのでフィレのように柔らかくはありません。でも、骨なしでレアに焼いてくれてあるので食べやすい。

この晩も満足いたしました。3日連続で通い詰めて、言葉に不自由せず、フレンチビストロ風のサービスで居心地最高。
下手にベタベタなトルコ料理店へ飛び込んでしまい、(僕にはあまり苦痛ではないけど)アルコールもないうえに羊の胃袋と豆の料理を怪しいハーブで食べて、夜中になって大当たり♪ なんて事態になるより100倍良かった。


ここで、予習はしてあったけど・・・ デザートメニューを改めて見せてもらって、少し悩みました。

めぼしいものは食べてしまった... 残るは、季節のフルーツとか、ソルベとか、なんかイマイチな気がする。

Meyve  Seasonal fruits (YTL10.00)
また英語がOKのウエイター君を問い詰めて(イヤな客だったろうな)季節のフルーツとは何だ?と聞きました。
「クインス(カリン)です。」という単純な答え。でも、生のカリンが皿に載って出てくるとは思えないので、調理してあるのか?とさらに詰問したら、焼きリンゴみたいなものだと言われて、ぢゃあそれにしてみよう、と注文しました。
実際は、Ayva kompostosu = Quince compote カリンのコンポート仕立てでした。・・・焼きリンゴみたいか?

でも、出てきた見た目で、もう一発で気に入りました。

見るからに赤ワインで煮ましたっぽい色合いだし、お得意のヘビークリーム(チーズ?)も山盛りです。
実際に口へ運んでみて、うっとり・・・。 ワイン風味が出しゃばらない、繊細なバランスでした。季節物のメニューで常備されないのが残念なほどです。また2月に来たら、これ食べさせてもらえるだろうか?と真剣に考えたくなる美味しさでした。

今夜は最終日で、明日の朝は空港へ向かうだけだから時差調整なんか関係なくなって、エスプレッソもオーダー。

美味しくてイッキ食いしたいのを、もったいぶってチビチビといただきました。


カラキョイ・ロカンタスで3晩連続でディナーを済ませてみて、こういうスタイルの旅もいいよね。と自分で少し驚きました。

部屋へ帰れば、もう日はとっぷりと暮れています。

西側の窓では、ライトアップされたガラタ塔が新市街の丘の上で輝いています。

東側のボスポラス海峡は・・・ おっ!?

3日目の晩にして初めて気づいたボスポラス大橋のライトアップ。 日曜の晩だけスペシャルなのか、単なる見落としか。
いずれにしても綺麗なブルーのライトアップを拝めて、ちょっとラッキーな気分でベッドに入りました・・・。


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