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ZRH(11) - Tartiflette (2)

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「すまんが起きなさい。ここからは誰かに撮影してもらわんといかんのぢゃ。」「ふわぁ?は~い...。」

「そんなもん撮っておらず、このチーズを写すのぢゃ!!」 「あ、はいはい。今すぐ。」

・・・で、昼寝から起こされたら、このルブロションというフランスのチーズを撮影させられました...。

これがパッケージ。450グラムだから約1ポンドありますね。最初、パッケージをロブションと読んだのは極秘です。w

で、この炒めたポテト、リンゴ(が入っているのは食べるまで判らなかった...)にベーコンが入ったものと合流。

その前に、ルブロション・チーズのカット方法を写真記録しておいて欲しいようです。

ルブロションのラッピングをはがすと、こんなになってます。ブリーが形象崩壊の寸前。・・・みたいな?

でも白カビでなくウォッシュチーズで、内部がグニグニだからかカマボコ板の薄いようなもので補強されていました。

このルブロションを水平に半分にします。

「ほり。こうやって横半分にしていくのぢゃ。ちゃんと撮影しておるぢゃろうな!?」「あ、はいはい。撮ってます」

この時点ではスイスの先生が事前に何を写していたのか知らないで、言われるままに写真記録していきました...。

「ほれ、こうして... もうすぐ半分になるぞい。」

切り終えると...こんな。中はカマンベールやブリー以上に軟らかいようです。

包丁にくっついたチーズをなめさせてもらいましたが、確かにウォッシュ系。わずかに香りが強くなったブリーみたい。・・・ということは、ウォッシュ系にしては非常におだやかな風味のチーズです。こんなのもあるんですね。

これが真っ二つのルブロション。

中身がグチュグチュでしょ?このルブロションというチーズはタルティフレットにかかせないそうです。他のチーズでも代用できなくはないが、ルブロションを使うのが正統派だそうな。あ、これ、フレンチクッキングだそうです。

ルブロションとポテトその他、合体前の図。

このキャセロールの上にルブロションを載っけて、天火で焼くのだそうです。

一方で、タルティフレットの付け合わせは先生お得意の胡瓜のサラダ。

短冊に切ったキュウリに、自家製マヨネーズベースのソースを和えます。

キャセロールのほうはこうやってルブロションの内部が溶けて染み込むように、皮を上にして焼きます...。

キャセロールの中身は既に予備調理してあるので、ルブロション・チーズが溶け出て、焦げ目がついたら出来上がり。

タルティフレット出来上がりの図。コンベクショナル・オーブンで20~40分くらいかな?

とろけて少し焦げたチーズの、うっとりするようないい香りがキッチンいっぱいに広がります。

そして、この「ルブロションの皮」は別途皿に取り分けます。

ふたりで食べるから、パリパリに焼けた皮をひとり一枚いただける。という幸せな状態です。

ルブロションの皮を取り分けましたの図。

・・・良い気持ちで寝ていたのを起こされて「これを写せ、今度はここを写せ」と言われるままに撮影していきましたが、通してみると実に綿密な写真記録です。このままクックパッドへ載せたいくらいです。(笑)

もうちょっと引いてもう一枚。こんくらいの大きさなわけですね。

タルティフレットのほうはポテトグラタンのようにしか見えませんが... 食べると風味が全然違うんですよ。驚き。

タルティフレットの出来上がり!・・・は、こんな見た目。

やっぱし、この写真だけでは「チーズ多めのポテトグラタン」にしか見えませんが... 撮影者の腕前がイマイチ?(笑)

ピザ同様に、とろけたチーズの料理は熱いうちにいただくのが常識なので、さっそくご相伴にあずかりました。

お皿に取り分けましたの図。

さらに、胡瓜のサラダも忘れてはいけません。

これ、いっつも作ってくれるので「胡瓜嫌い」が治りました。ちゃんとおいしければ好き嫌いは直せる!(苦笑)

タルティフレットのほうは、アップにして見ると...

半分に切って載せただけのチーズが全体にまんべんなく行き渡っているのがすごい。先生、全くかき混ぜていません。

本日のお料理にも白ワインで。

この微発泡の白ワイン、こういうコッテリした料理には実にあいます。

全品を取り分けて「グエッテ♪」(いただきま~す♪ の意)する時には、こんな感じ。

タルティフレットは、ルブロションというチーズがとにかく美味しい。焼けた皮もパリパリでうっとりするし、ポテトとあわせたチーズがベーコン&リンゴのアクセントで最高! 胡瓜のサラダも相性バツグン。

「せんせい、おいしいですぅ...」と素直に感動しながらバクバクいただきました。

僕が嬉しそうに食べるのをニマニマ笑いをうかべるスイスの先生。気に入ってもらえたのが嬉しいのでしょう。
「皮がうまいぞ。クリスピーなうちに、先に食べてしまいなさい」と言われ、パリパリの皮からやっつけました。

タルティフレット... またひとつフレンチの家庭料理を覚えました。真似してみたいけど、ルブロションはサンマテオで手に入らないだろうなぁ...。悔しいけど、先生の料理の腕前にはかないません。再び幸せなおうちごはんでした。


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