成田へ向かうNH7便、高度3万フィートを越えてほぼ水平飛行になったところでビバレッジ・サービス開始です。
やはり当社便のファーストでしたら、クリュグで始められますか?との問いに、はいっ♪ と素直におへんじ。(笑)
カメラであっちこっち撮りまくってるので、次は何を所望するのかまで完全に読まれてますね、をれ。(爆)
でも注ぎ方はなっておらんぞ。フルートを45度に傾けて注がなければならぬのぢゃぞ。 ←スイスの先生の影響
Krug Grande Cuvée "Multi Vintage"
NV = Non Vintage ならぬMV「マルチヴィンテージ」を名乗るKRUGGさま、安定してシブい風味を出してます。
これ、ちゃんと同じ風味のMVへとアッサンブラージュできる人って、すっげー凄腕の職人だと感心させられます。
でもこっちは...今回チーフパーサーさんへ「これさぁ、温湿度管理ゼッタイにおかしいですよ」って文句言っちゃった。
アミューズ:野菜のマリネ ギリシャ風、生ハムとメロン
スモークサーモンと帆立貝のタルタル タルト仕立て、チーズペッパーバー
パルメザン風味のチーズペッパーバーが冷蔵庫にしまってありました的な温度で、ヘナヘナ。これはいつもダメダメなので「美味しくない」という明確な意思表示として残しました。僕にしては非常にまれなことです。その一方でサーモン&ホタテのタルトとかはクリュグ様といい相性だけど、ブラン・ド・ブランがあれば最高だと思って...
アテンダントコールで、もう一種類のシャンパーニュを所望しました。ああなんて横柄で居丈高&成金野郎な私...。
Charles Heidsieck Blanc des Millénaires 1996
大好きな醸造所のシャルル・エドシック、さらにブラン・ド・ブランなうえに、良年のミレジメ1996年を出していました。シャンパーニュ好きなら、これを試さない手はないでしょう。条件的には、シャルドネ100%だしミレネールって名前が付くからフィネスが期待できそうだし、たぶんKRUGGより好きなはず...と思ったら、やっぱり大当たり。フィニッシュのミネラルな余韻がすごくキレイ。これケース買いしておけばよかった...。今となっては高額で手が出ません。(泣)
さあ、今回は「ほぼ和食」でいきます。前回のドッパズレミールはきっと日系キャリアでフレンチを頼んだせいです。さらに憶測として「全日空ファーストで飛ぶ客=日本のヒヒジジイ」な構図を想定、ならば和食の質は高い。と読んだ。
緑茶を一緒にいただくことにしたら、まずはこういう膳を用意してくれました。期待できそうです。
膳がかわいい♪
そういえばラウンジのカマボコにまでANAロゴを練り込むほどのDQNな会社でしたっけね。w
さっすがファーストクラス。懐石膳そのままにアテンダントさんが仲居さんのように振る舞ってくれます。(笑)
最初にこんだけ、出てきました。もうここらへんで「ああ『ほぼ和食』にして大正解」と感激しました。
先附け:焼き霜帆立貝 雲丹 酢掛け
酢漬けが苦手なので警戒したものの酢は立っていない。雲丹の風味がホタテといっしょで、シャルル・エドシックとあう。シャンパーニュとシーフードって海産物の生臭さが出てくることがあるけど、このコンビは大丈夫でした。
前菜もいろいろ。
前菜: あわび煮、数の子土佐漬け、海老芝煮、牛肉野菜巻き、昆布巻き、伊達巻き、黒豆
お正月の時期も同じメニューになるためか、おせちっぽい食材がイッパイ入っていて僕には感動的でした。
数の子、こぶ巻、伊達巻きに黒豆。・・・多分もう20年くらいまともに食べてないと思います。嬉しい♪
ちょっとアップにしてみますけど、ここ、特に黒豆に注目ね。
ふっくら炊けた黒豆に... 金箔が貼ってあるの。ちょっといやらしいかな?と思う反面、ブログネタになると思った。w
お次は椀が出てきます。懐石コースの華です。
見かけはかなりまとも。これが高度3万5千フィートの太平洋上空で出てくるんだから、21世紀バンザイ。
これは予想以上の出来でした。
お椀:蟹真丈
ふわふわな仕上がりのカニしんじょ♪がおいしいし、出汁もカツオなどは出しゃばらない昆布でよく引けていました。
次のお造りが凝っていました。これでも「お造り」と呼ぶのか?というくらいチャレンジングなアレンジ。
お造り: 鯛の昆布〆キャビアのせ、炙り漬け鮪
炙って花のようにアレンジした魚。これはガイジンのPAXにも受けるでしょうね。ユナイテッドには無理ゼッタイ。w
続きはまた明日お見せします。NH7便の様子は濃ゆいので4回連続になっちゃいます...。復路の記事は短くするね。(汗)
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JPN(4) - NH7 SFO/NRT (2)
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