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EZE(10) - La Bougogne (3)

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ラ・ブルゴーニュでのディナーは中盤戦に入ってまいります。

着席するとロウソクを点してくれます。僕のロウソクがいちばん短くなりつつある...。(汗)

さて、おさかなのお皿がキマした。

Merluza Negra Rôti Au Petits Pois et Jus De Volaille - Salade D'herbes Mentholées
Roasted Black Hake, Peas and Poultry Au Jus - Herbal mint salad
マゼランアイナメのロースト、豆と鶏のソース、ミントとハーブのサラダを添えて

和名が判らないのでWikiってみましたが、かつてはフィレ・オ・フィッシュにもされたスズキさんの仲間です。
「黒いメルルーサ」って訳したら「黒いアヤナミ・レイ」みたいでいいかもw... と思ったのは秘密です。(笑)

でもなぜいつも白身魚の皿は和訳するとスズキさんになってしまうのだろう...。欧米って魚の種類が少ない?

泡仕立ての部分はチキンコンソメがベースですね。魚のうまみに鶏のうまみが重なって、素晴らしいです。豆のコッテリ方面なテクスチャと、ハーブサラダと銘打ったフレッシュグリーンの対比もいいコントラストです。

このおさかなをやっつけている時に、赤ワインどうしましょ?って、ソムリエさんがタイミング良く登場。
白ワインがアルゼンチン特産だから、赤ワインもアルゼンチン特産でいきます。というだけで、通じます。
あ... ここんちのソムリエさんは誰も英語堪能なので、かなりディープなコミュニケーションが可能です♪

ちなみに「特産」という言い回しは Argentinian specialty とか exclusive とかいう単語を使っています。
・・・と、okoyせんせいが後で聞きたがると思うから、いちおうカキコしておきます。w
なお実際にはマルベックはボルドーワイン5品種のひとつですから、Argentinian exclusive ではありません。
一方、白ワインのトロンテスのほうは、ほとんど Argentinian exclusive だと思います。

2012 Mendel Malbec, Lujan de Cuyo, Argentina
メンデル...(遠い目) ここんち、メリタージュするときの比率はきっと3:1なんだろうな...(遠い目) ←逝きそう
ボルドーブレンドならきっと、カベルネ:メルロ:マルベック:フランを 9:3:3:1 だな...(うっとり) ←逝った

アルゼンチン特産の葡萄品種、マルベックです。ステーキにはこれっきゃない、というくらいこればっかし。
我が家では、しゃぶしゃぶパーティーでこれを出して人気です。コスパもスグレモノだし、いいですよ~。

このメンデルさんのマルベックは、いかにも重くて枯れているタイプの、高級そうな風味のマルベックでした。でもマルベック特有の果実味やタンニンの丸さはしっかりしていて、この後のお肉料理にあいました。

マルベックを注がれて、ふ~ん、久しぶりにこんな高級そうなマルベック飲んだかも?って感心しているところへ、最初のお肉のお皿が届きました。・・・そう。ここんちのデグスタシオンは、お肉も2コース出てくるのです。

Filet D'agneau Grillé Al Quebracho et Sa Garniture Orientale
Grilled Lamb Fillet Al Quebracho and Oriental Garnish
子羊肉のグリエ、ケブラチョ風 オリエンタルなガーニッシュを添えて

ケブラチョ風 al Quebracho っつーのがよく判りません。アルゼンチンの左翼のグループ名って出てくるけどw、たぶんスペイン原産の木の種類のことだと思います。ラム肉にへばりつけた緑色の部分のことでしょう。

オリエンタルなガーニッシュって... 二十日大根とか芽キャベツが一夜漬けみたいになってるのが、それみたい。肝心のラム肉はレア仕上げで、やわらかーい。しかもクセもなくて、上に乗っかったハーブやローズマリーがいい感じ。

お肉をいただきながら、赤ワインをチビチビ。白ワインは酔いすぎないように途中で断念しています。

・・・いま、ワイン残量こんくらい。たぶんおかわり無料なんだけど、帰りのタクシーを捕まえる元気がなくなる。

次のお皿は... またテーブルサイドで何かやるんだろうな、と思ったら、やっぱり。昨年同様です。

でも今年はメンバーチェンジ。大柄なポーランド系の兄さんがサポート、あるいはインストラクタになります。去年横に付いていたサービスパーソンくんのほうがテーブルサイドで調理してくれます。・・・出世したな!(笑)

火加減を見ながら、コニャックをふりかけて... 炎を導きいれます。

かなり派手にフランベするので、周囲の客が「をを...」とか言いながら見とれます。
みんな(俺んとこでも、あんなのやってくれるのかな?)って期待しているのかも?

アルコールを飛ばして「煮切る」のと同時に、サワークリームやら他の材料も準備。けっこう慌ただしい...。

投入するタイミングを計ってます...。大柄な兄さんは画面外右側に立って、生温かく見守っています。w
「今年はインストラクタに出世?おめでとう!」ってからかったら、照れ笑いしていました。

炎が落ちて、煮詰まってきたとろこでクリームを投入してから、香りが立つように黒胡椒をガリガリ...

まんべんなく行き渡るように動かしてるから、胡椒挽きがブレて写ってますね...。

その後、最後に強火にして仕上げるようです。

全体をグルグルゆすって、強火でソース全体を温めて完成です。

このソースをフィレステーキの上からかけ廻して、周りにも飾って、プレゼンのできあがり。

インストラクタに入っていた大柄兄さん、後輩育成にあたっているようです。このヒトもこの店に長いよな...。

で... 今年はソースたっぷりです。いつもより倍くらいかけてみました~♪・・・みたいな。
このソースはすげー美味しいから、プレゼンが多少アレになっても許す。

Filet De Bœuf Aberdeen Angus Flambé En Salle Au Poivre Noir et Cognac
Aberdeen Angus Fillet Beef Flambé at Tableside, Black Pepper and Cognac sauce
アバディーン・アンガスのフィレ、テーブルサイドでフランベ、黒胡椒とコニャックのソースで

ペッパーの香りが最初に飛んできて、ブランデーをフランベした芳醇な香りが追いかけてきます...。

できるだけ小さめにして。と頼んだから150グラムくらいでしょうか?
他の人にこのサイズを出したら... アルゼンチンでは客が怒髪天を突いてテーブルひっくり返すほど小さい。

ここんちって焼き加減を聞かれません... 初めて来た時に聞かれた覚えがあるので、僕の好みを記録してるかも?
なんで覚えているかというと、スペイン語で「ぽこ・えちょ」って頼んだら、ミディアムレアかレアのどちらがより好ましいのかハッキリさせてくれ。って英語で追求されたからです。(恥) でも、もし僕の好みを覚えてるなら、凄いです。

ちゃんとレア仕上げです。でも、生肉の色ではなくて、ちゃんと火が通っている色合いなのが素晴らしい。
クリーミィなコニャック&ブラックペッパーのソースがまた、正統派フレンチなメインコースっぽくて、イイ!
ちなみに肉の柔らかさは、ランチで食べたテンダーロインと比べちゃいけないくらいに違う。さすが高級店。

ということで、やっとメインコースまでやっつけました。後はチーズからデザートへと続いていきます...。


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