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Zürich(11) - UA937: ZRH-IAD

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アメリカへ帰る日の朝。 また夜の間に雪がすこし降って、外は灰白色の世界だ。

空港へ送ってもらう時に、また自宅でひとりぼっちの日々がやってくるからか少しふさぎこんできた先生。「寂しくなるかもしれないけど、今年はまたちょくちょくヨーロッパへ飛んできますから、あちこち一緒しましょうね。」と再会を約束し別れる。

帰りはワシントンD.C.での乗り継ぎ時間が45分くらいしかないので荷物のチェックインはしない。
でも免税店でおみやげを少しだけ買い付け、ラウンジに立ち寄る。

ラウンジでは何も摂取しない。カバンをひろげてお土産が破損しないように荷物を詰め直すだけで、退場。

モーモー、カランカラン、ヨーレイヒー、とかの怪しいBGMを聞きながら、またEゲートへ向かう。

この交通システム、アメリカ行きの便だと乗るハメになるんだよね・・・。

Eゲートには搭乗十数分前に到着。機材の遅れはないようで安心。

他のゲートはUBSやクレディスイスとか銀行系の提供だけど、このゲートはブライトリング提供で看板はまっ黄っき。


しかもまだ Premier Access の看板が行き渡っておらず、GS/F/1Kの優先搭乗だった。

さっさと搭乗。

座席はまた出発24時間前にロック解除された 6H をゲット。この裏技をやる人は少ないようで、お隣 6C は空席だった♪

ジャンパーを預けると、小松左京が白人になったようなアテンダントがウェルカムドリンクを運んできてくれた。

シャンパンをもらって、iPod接続を試して・・・よかった、ちゃんと動作するしノイズも我慢できるレベルに低い。
どうもこのiPod/iPhone接続が問題なく動作する機材に出逢う確率は半分くらいの気がする。ちゃんとメンテして欲しい。

かなり真っ先に乗り込んだので、搭乗が終わるまでiPhoneにダウンロードしてあるミュージックビデオを眺めていると・・・

また小松左京がニコニコしながらやって来て、うむをいわせずにシャンパンのおかわりを置いていった・・・。

あんた、あたし酔わせてどうするつもり?(汗)

エコノミーも含めて搭乗率は7割足らず。無事出発時間の10分前くらいに地上職員による目的地を再確認するPAが入ってドアが閉まる。iPhoneの電源を切って出発に備えフットレストを離着陸ポジションに戻し・・・変だ。タクシングが始まらない。 機長からアナウンス。トラコンの都合で出発が遅れるけど飛んでる間に取り返して30分くらいの遅れで済むという。でもワシントンでの乗り継ぎは約45分しかない。30分遅れた残り時間で入国審査と通関、セキュリティ通過もある・・・ダメかも。

まあ、帰りの便だし、ハブ間接続便だし、きっとUAも代替の予約を入れただろうと思って気をもむのはやめる。
すると、今度は三國廉太郎(の若い頃、50台中盤)が白人になったようなアテンダントがミールの注文を取りに来た。

「ホンジツワ ゴトウジョウイタダキ アリガトウゴザイマシタ。 ドゾ タノシンデ クダサイ。」

・・・小松左京といい三國廉太郎といい、なんなんだよ今日のキャビンクルーは?(汗)

「どう、俺の日本語わかった?」と、ワクワクしながら聞く廉太郎。

「なかなかうまい。正直言ってワシントンダレスがベースのクルーに日本語で話しかけられるとは思わなかった」と素直に感想を伝えたら喜んでいた。そのおかげか、Express Dine オプションをお願いした後で第一希望を伝えたら「君には第一希望を持ってくるから、だいじょぶ♪」と保証された。なんか、今日のキャビンクルーに一方的に好かれてるかも?(笑)

三國廉太郎がビバレッジの注文を取る。トニックウォーターだけ注文。

「ジンかウォッカ持ってこようか? ライムも入れようか?」と、やたら親切な廉太郎。

廉太郎は食事が始まる前に税関申告書も配りに来た。Global Entry に登録してTrusted Travelerになってるから、IADの入国審査はキヨスク使うのでペーパーワークは必要ないよ、と言ったら、おおさすがはMillion Mile Flyerだね、と言われた。ということは、出発前にPAXの属性が載ってるプリントアウトにちゃんと目を通してるみたいだ。

そうかと思うと、小松左京も負けていない。アーモンドとカシューだけになったナッツをからっぽにしたら・・・

またニコニコしながら、うむをいわさずに満杯のナッツを入れていった。・・・しかも2回も。(大汗)

そしてまた、他の人にアペタイザを配り始める前に僕のミールをいっぺんに運んできてくれた・・・ (以下、最終回へ続く)
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