前夜はツルツルに凍った道で立ち往生し、午前様で帰宅した翌朝・・・
窓ガラスにも昨夜の痕跡が。 なんかすごく規則的で Rippled Glass っていう名前で売ってるガラスの模様みたい。
日曜日の今日も寒い。またソファで先生の若い頃の写真を見せてもらったり、スライドをデジタル化したりして過ごし・・・
日曜日のブランチだからパンケーキを焼いてくれました。アメリカだと Flapjack と呼ぶ小ぶりの奴に近いかも・・・。
焦げ目がキツイのは、ベーキングパウダーを使わない替わりに、玉子がすっごくいっぱい使ってあるから。
玉子でふくらますスイスのパンケーキ、しっとりして、なめらかな舌触りで美味しかったです。
バターいっぱいで焼いてあるから、プルーンやチェリーのジャムを少し塗るだけで素晴らしく美味しかった。
その後、窓にへばりついた氷は昇華してゆき昨日と同じような景色に・・・。今度はU.V.さんちへディナーにお呼ばれ。
U.V.さんとは11月に日本でお会いしていますが、また彼女のご自宅で旦那様共々再会を喜びます。
奥のソファに通され、食前酒をいただきながら歓談。
おみやげに、とスイスのクネッケというか、クッキーをいただきました。
数枚構成になってて、スイス共和国誕生の歴史が書いてある・・・って、ドイツ語なうえに小さくて読み難いんですが...。
でも、ああこの3人が最初のみっつのカントンだな?とかの推測はできました。食べてみたら、うっすら甘い素朴な味。
その後、ダイニングの方へ移動。
チューリップがキレイ。わざわざ設えてくださったんでしょうね。茶の湯にも通ずるようなお心遣いに感謝いたします。
フォンデューを始める前に、前菜も出してくださいました。
マッシュルームのベーコン巻き、それとマッシュ mache というミニレタス。冬のスイスではマッシュをよく見かけます。
レタス嫌いなスイスの先生もマッシュは大丈夫というか、好きみたい。好き嫌いには論理性が無いのがよく判ります。(笑)
アペタイザを頂戴した後、いよいよ角切りのパンが各自のお皿にどっさり。
一方、キッチンでは旦那様のJ.V.さんがチーズのフォンデュ鍋をいろいろ準備しています。
そして、スタートしました! もう奪い合うように食べちゃいます。
今年はS.A.博士が黒いセーター着てるおかげでよく判るけど、湯気が凄いでしょ? もうアツアツなんですよ。
パンを鍋に突っ込んでグルグルかき回してよくチーズを吸わせてから、垂れないようにクルクル回して冷まして...。
U.V.さんがみんなの「奪い合い」、「死闘」という様子を撮影してくれました。ありがとうございます。
Picture courtesy of Ms. Ursula V. all rights reserved.
ほら、テーブルから離れてみると、こんな様子。フォンデュ鍋がテーブルに届いた途端、会話が途絶えるのです。(爆)
こんな調子でガンガン行って、パンが足りなくなったらまた切ってもらって・・・気がつけばお腹がくちくて身動きとれない。
そして、最後に鍋の底にニカワのようにへばりついたチーズを、スペシャルゲストの僕が受領する栄を授かりました。
これがまたうまいんだ。チーズジャーキー、って呼んだら判り易いかも。ミシミシ、ムチムチと食べてしまいました。
おおきなデザートも用意してくださっていました。
パッと見て、「あ~、ピスタチオがいっぱい乗ってて、芳ばしくて美味しそう!」 って叫んでしまいました。
そこへ御不浄に立っていた博士が帰ってきて 「をを、ピスタチオが沢山で、うまそうぢゃ!」 だって。
ふたりとも最初の着目点がまるっきり同じで、U.V.さんも僕も爆笑。食い意地が張ってると視点が似てくるんだね。
不器用なようでこういうのだけは器用な(笑) S.A.博士が取り分けてくれました。(博士ここ読んでないだろうな...)
中にはピーチその他のジューシーなフルーツがいっぱい。
取り分けていただくと、こんな様子。黒いツブツブはポピーシードです。ピスタチオと一緒で食感と香ばしさがステキ。
オレンジやピーチの風味とナッツの香ばしさで、チーズを一杯食べた脂っこい口の中はスッキリしました。
U.V.さん、今年もまたすてきなディナーをありがとうございました。また地球上のどこかでご一緒できるのが楽しみです。
この晩は雨になることもなく、しっかり粉雪。交通量の多い道ばかりだし、安心して先生のお宅まで帰りました。
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ZRH(8) - Cheese Fondue
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