Hnl(8) - Foster Botanical Garden

スイスの先生は連日潜水で僕は海岸で荷物の見張り番、が続いたのを悪いと思ったのか、植物園へ行こう。と言って...


ホノルル市の市立植物園へやってきました。都会のまんなかに閑静な緑の空間が広がっている不思議な場所です。

受付に着いてもういきなりスイスの先生に「ほれ、その花を写真記録するのぢゃ。」と言われました。

カトレア？ 色からして交配種のレリオカトレア？ さすがの先生も、僕も花を見ただけでは区別がつきません。
受付のおばあさん妙齢の女性は日系三世でした。僕は一世ですと言ったら、好意的に笑われました。

自分の松下Lumix忘れたから、入場してからも、「あれを撮れ。」 とか 「ほれ、そこにも。」 と、うるさいスイスの先生。
・・・前言取り消し。 僕が荷物の番をしていたのを悪いとは思ってませんね。自分の好奇心を満たしたいだけみたい。

言われて、飛び立つ前にあわてて撮って、ちょっとピンボケな野良の鳥。黄色いおなかがキュートです。

人に撮影を命令しておいて、自分はさっさと興味のある物を見物にいくジジイ・・・。

タコの木の気根に見とれています。こういう好奇心旺盛なところは確かに生物学者です。しかし、履いてるショーツが...。

カトレア属が路地植えで展示されているという、寒い國からきた我々には考えられない植物園です。

ほら。こんなふうに、園内の木にカトレアが着生させてある・・・。 寒いサンフランシスコなら夏でも枯れそうです。（笑）

さらに、このわけのわかんない植物。

太い木の幹から、小枝もなくいきなり大きな実がなっている・・・。確かカカオ豆がこんなくっつき方してるけど、仲間？


この実の、まだ蕾が開く段階をみつけました。すごく不思議。

園内のあちらこちらに、派手なランが植えてあって、けっこう見応えがあります。

もっとも、ここまで盛り上がって楽しめるのは植物分類学とかの下地がある生物学者と一緒だからでしょうけど...。


ちょっと傷んでるけど、こういうブツブツした柄のランも、それなりにかわいい。

そして、当然のように園内のあちこちには人を馬鹿にしたような形の熱帯の花が。 ・・・ら、 ラウンジ・クラブ？ （笑）

ストレチア（極楽鳥花：Bird of Paradise）です。サンマテオでも咲くけど、ハワイのは気候がいいからデカいです。


・・・この花にも、なんとなーく馬鹿にされたような気がする。（笑）


学名と俗名が書いてある看板もあったけど、いちいち確認するのが面倒なほどいろんな変な植物がいっぱい。（笑）


このサッカーボール大の木の実も、頭の上に落ちてきたら逝くかもしれないほど堅くて大きくて、いっぱい成ってる...。

気候・植生が全く異なるスイスからやってきた先生は、こういうのに見とれっぱなしです。

「椰子の木の森」コーナーは数十種類の椰子が植えてあって、ここも圧巻でした。（一般の観覧者はほぼ素通り...）

Prehistoric Plants （先史時代の植物＝化石植物）といういいかげんな表記に少しおかんむりの先生は・・・

・・・この折れちゃった風媒花の蕾（というのか、これでも？）を可哀想がっていました。

温室もあるので、最後の楽しみに温室へ向かいますが、途中に・・・

・・・1973年11月9日に福岡県知事から寄贈された石灯籠が、庭の中にぽつねんと置いてありました。

そして温室へ・・・。

ウツボカズラやハエジゴクのような、路地植えで雨がかかりすぎるのは良くない食虫植物に出迎えられます。
でもさすがは熱帯ハワイ。こういう植物もみんな体格がいいです。ハエがいっぱい入りそう・・・。（笑）

ランの種類と量は、言葉では語り尽くせません。

ほんのごく一部で、こんな。もう、カトレア類の花畑みたい。頻繁に展示を入れ替えるのでしょうが、素晴らしかったです。
植物園で合計３時間近くも散策してから、ダイヤモンドヘッドの方へ向かってみました。もちろんランチのためです。（笑）

Foster Botanical Garden
50 North Vineyard Boulevard
Honolulu, Hawaii 96817
Phone: (808) 522-7066
Visiting hours: 9:00 a.m. to 4:00 p.m.
Closed: Christmas Day (December 25) and New Years Day (January 1)