S.A.博士のチューリヒ邸... もう荷造りが少し進んでいるのとともに、驚いたことに庭の植木がみんな撤去。
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「新しい家主はちいさい娘が二人いる4人家族だから、庭を作り替えるそうぢゃ...」って、テラスも芝も撤去。
で、「今回は温泉は無理ぢゃが、どこか行っておきたいレストランはあるか?」と聞かれ、近所のイタリアンを希望。
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先生宅と空港のちょうど中間くらい、バッセスドルフというちいさな街にある、マーレ・エ・モンティへ。
この「海と山」という名前のイタリアン、マンマもオーナーのおぢさんも明るくて優しくて、いい雰囲気です。
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いつもは滞在中の最後のほうでお邪魔することが多いけど、今回は最後で絶対外したくないから真っ先に訪れました。
早い時間だからまだ空いている店内。
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ドイツ語のスイス人は独逸人みたいに食事が早めだけど、イタリア系のみなさんはラテンでスタートが遅いから。
・・・で、座って、先生はワインを選んでて、僕はパスタかリゾットがいいかなぁ?ってメニューを読み解いていたら...
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オーナーシェフさんが「これ、おつまみ。今月はパルミジャーノのいいのが入って、パルミジャーノ料理がスペシャル」だということでした。ためしにこのパルミジャーノのかけらをかぢってみたら、よく熟成してて美味しい♪
よく見たら、確かにまるまる一本のでかいパルミジャーノが店のまんなかに置いてありました...。
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あの中でパスタをまぜまぜしてパルミジャーノの風味を載せるわけだね。成田のエクセルホテル東急でもやってたけど、こっちは「ほぼ本場」ものだし、シェフさん一家もシチリア人だし、かなり期待できます。
「ちょっとこっちへ来いよ。パルミジャーノの中を見てくれよ」ってシェフが誘うから、先生とふたりで近づくと...
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「ほら、こうやってパルミジャーノを削ってたっぷりからませるから」って・・・ がーり、がーり、と内側を削るシェフ。なんだか富津名物の潮干狩りで、海岸の砂でもほじくってるかのようにチーズを豪快に削りとります。
見よこの「ちょっと削ってみせた」というだけで、この分量のパルミジャーノ。しかも「ポルチーニと一緒」だって。
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・・・ごくり。「せんせい... 今日はこれですね」
・・・ごくり。「...ぢゃな。」
「スタータにするのがオススメだよ。パスタならパッパルデッレ、リゾットでもできるよ」
「そしたら、僕はリゾットにしていいですか?」
「ぢゃあ、わしはパスタで」
「ふたりで違うもの頼むと面倒臭くない?」
「大丈夫。ノープロブレム。気にしないで」
・・・と、やさしいシェフさん。
先生はマンマと相談して、イタリアンな赤ワインを選びました。
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Don Vincenzo 'Eghemon' Passimiento Rosso Terre Siciliane IGT, Sicily, Italy 2014
シチリア名産の葡萄品種 ネロ・ダヴォラ Nero D'Avola を中心にブレンドしているそうですが、すごく濃厚な果実感がはっきりしているのに甘味はなくドライで、タンニンが妙にまろやか。パッシメントって名前だからヴェローナのアマローネみたいに「アパッシメント方式」で軽く干して水分を抜いてから醸造しているんだろう、と推測しました。
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パルミジャーノを手でちぎってこの赤ワインをすすると、なんだかとってもイタリアンでいい感じ。
「せんせい、ネッロ(黒)って名前だから、ピノ・ノワール(小さい黒)となんとなく近隣種?」
「ストーリーを勝手に組み立てるではない。葡萄品種は地方毎にまるっきりの別物ぢゃ」
そんなこと言ったら、カリフォルニアでもピノいっぱい作ってるし、フランスの葡萄苗木の根元は今はみんな米国産。(その昔、フィロキセラという害虫にやられてほぼ全滅。フィロキセラに耐性のある米国の苗に接ぎ木で再生)
・・・と、いつものようにこんな雑談を交わしつつ、お料理が届くのを楽しみに待ちました。(明日に続くのだ)

「新しい家主はちいさい娘が二人いる4人家族だから、庭を作り替えるそうぢゃ...」って、テラスも芝も撤去。
で、「今回は温泉は無理ぢゃが、どこか行っておきたいレストランはあるか?」と聞かれ、近所のイタリアンを希望。

先生宅と空港のちょうど中間くらい、バッセスドルフというちいさな街にある、マーレ・エ・モンティへ。
この「海と山」という名前のイタリアン、マンマもオーナーのおぢさんも明るくて優しくて、いい雰囲気です。

いつもは滞在中の最後のほうでお邪魔することが多いけど、今回は最後で絶対外したくないから真っ先に訪れました。
早い時間だからまだ空いている店内。

ドイツ語のスイス人は独逸人みたいに食事が早めだけど、イタリア系のみなさんはラテンでスタートが遅いから。
・・・で、座って、先生はワインを選んでて、僕はパスタかリゾットがいいかなぁ?ってメニューを読み解いていたら...

オーナーシェフさんが「これ、おつまみ。今月はパルミジャーノのいいのが入って、パルミジャーノ料理がスペシャル」だということでした。ためしにこのパルミジャーノのかけらをかぢってみたら、よく熟成してて美味しい♪
よく見たら、確かにまるまる一本のでかいパルミジャーノが店のまんなかに置いてありました...。

あの中でパスタをまぜまぜしてパルミジャーノの風味を載せるわけだね。成田のエクセルホテル東急でもやってたけど、こっちは「ほぼ本場」ものだし、シェフさん一家もシチリア人だし、かなり期待できます。
「ちょっとこっちへ来いよ。パルミジャーノの中を見てくれよ」ってシェフが誘うから、先生とふたりで近づくと...

「ほら、こうやってパルミジャーノを削ってたっぷりからませるから」って・・・ がーり、がーり、と内側を削るシェフ。なんだか富津名物の潮干狩りで、海岸の砂でもほじくってるかのようにチーズを豪快に削りとります。
見よこの「ちょっと削ってみせた」というだけで、この分量のパルミジャーノ。しかも「ポルチーニと一緒」だって。

・・・ごくり。「せんせい... 今日はこれですね」
・・・ごくり。「...ぢゃな。」
「スタータにするのがオススメだよ。パスタならパッパルデッレ、リゾットでもできるよ」
「そしたら、僕はリゾットにしていいですか?」
「ぢゃあ、わしはパスタで」
「ふたりで違うもの頼むと面倒臭くない?」
「大丈夫。ノープロブレム。気にしないで」
・・・と、やさしいシェフさん。
先生はマンマと相談して、イタリアンな赤ワインを選びました。

Don Vincenzo 'Eghemon' Passimiento Rosso Terre Siciliane IGT, Sicily, Italy 2014
シチリア名産の葡萄品種 ネロ・ダヴォラ Nero D'Avola を中心にブレンドしているそうですが、すごく濃厚な果実感がはっきりしているのに甘味はなくドライで、タンニンが妙にまろやか。パッシメントって名前だからヴェローナのアマローネみたいに「アパッシメント方式」で軽く干して水分を抜いてから醸造しているんだろう、と推測しました。

パルミジャーノを手でちぎってこの赤ワインをすすると、なんだかとってもイタリアンでいい感じ。
「せんせい、ネッロ(黒)って名前だから、ピノ・ノワール(小さい黒)となんとなく近隣種?」
「ストーリーを勝手に組み立てるではない。葡萄品種は地方毎にまるっきりの別物ぢゃ」
そんなこと言ったら、カリフォルニアでもピノいっぱい作ってるし、フランスの葡萄苗木の根元は今はみんな米国産。(その昔、フィロキセラという害虫にやられてほぼ全滅。フィロキセラに耐性のある米国の苗に接ぎ木で再生)
・・・と、いつものようにこんな雑談を交わしつつ、お料理が届くのを楽しみに待ちました。(明日に続くのだ)
