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ZRH(19) - Rte. Mare & Monti

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明日はもうサンマテオへ帰るという最後の晩。S.A.博士とディナーへ出かけました。

隣町バッセスドルフ Bassersdorf の公共駐車場へリキシャを置いて、おとなりの宿屋兼レストランへ...。

もう何度かこのブログに登場している、Mare & Monti 海と山、という名前のイタリアンです。

宿はビジネスホテル系の安宿みたいだし、レストランも地元のイタリア系が集まる酒場だけど、居心地がいい。


喫煙するお客さんもヴィルコメンになっているのが気がかりですが、喫煙する人がいたためしがありません。

夏だからテラスシーティングの座席があったものの... お天気に恵まれませんでした。

それに、夏はヤブ蚊とかいるかも?

そういえばブルゴーニュではやられたけど、スイスでは蚊に食われないなぁ。だから「どこでもベープ」を持っていっても、スイスの先生はブルゴーニュでしか使ってくれないのかも。

さて、夏は日が長いので、ディナータイムの店内はこんな明るい雰囲気です。

ディジェスティフ(食後酒)のワゴンがあるけど... あんなものは他人事だ。と、この時は思っていました。

恰幅のいいマンマが我々を一発で見極めてくれて、ハグしてから席へ通されるのが既にイタリア流です。

まだ空いているので、テラス寄りの窓際をもらいました。

さっそくワインをもらいますが、ひと蘊蓄かます先生がイタリア語でマンマとなにやらしきりに話してます...。

基本がラテン語なのでキーワードが聴き取れますが、ワインの葡萄品種や産地について喧々諤々している模様。

なんか、相談した割にはごく普通のテーブルワインよりはちょっといいあたりの赤か?

Renato Ratti Barbera d'Alba 2011
北イタリアはピエモントのバルベラです。同じ葡萄品種はカリフォルニアでも栽培されていますが、軽めの赤。

炭酸水はS.ペルグリーノなので、イタリアかつネスレということで、スイスにピッタリ。w

イタリアンとしてはごく順当な内容でしょうか。

その後、お料理のリストを眺めて、この晩はふたりとも同じコースを試すことで合意。

Risotto (Carnaroli), Verdura alla griglia,      Risotto (Carnaroli), grilled vegetables,
Patate al forno, Tagliatelle,Spinaci        Baked potatoes, noodles, spinach
Specialità del Capo                Specialties of the Head
Costata di vitello al forno             Veal cutlet baked
Kalbskotolette im Hofen Gebraten 300 gr -  800 gr  Fried veal chops in the courts
こういうコースです。伊・独混成のリストを機械英訳してるからイマイチ無理があるかも。

さらにスイスの先生がマンマと相談して、僕にも「焼いた野菜は aubergine でいいか?」とか聞いてきたので、かなり先生がアレンジしなおしていると思います。実際、出てきた内容と上記リストはマッチしません。

…で、最初に届いたサラダはこういうものでした。

サラダは、トマト、モッツァレラにルッコラ、紫タマネギとプロシュートハム

ドレッシングがバルサミコではなく素直なホワイトビネガーだったので、ハムの風味が引き立ちます。

これは分けあって食べてて、とても楽しいサラダでした。

ここらへんでシェフさんが挨拶に出てきてくれたので、みんなでぱっち。シェフ...濃いよね。

ぢつわ先生に数枚写してもらって、手ブレが目立たないのはこれしかなかったの...(苦笑)
冬と夏、半年おきにやってくるだけの客ですが、わざわざカリフォルニアから、なおかつオリジナルには日本人ということで覚えてもらえたようです。シェフさん、けっこう英語が上手なので会話がはずんで助かります。

で、シェフがニコニコしながら「コメは好きだろ?」って、持ってきてくれたリゾット。

パルメジャーノ、いつもより多めに入れてみました~。みたいな。すごく濃厚でおいしい。しかもあのわずかに芯が残っている正統派イタリアンのリゾットになってるから、なおさら美味しく感じました。

「焼いた野菜は茄子 aubergine が好きぢゃな?」と、スイスの先生が聞いたとおりに、焼き茄子が登場。ちなみにオーベルジーンというのはバリバリのイギリス英語で、アメリカ人はまずこの単語を使いません。以前、家人とイスタンブールのレストランで aubergine と訳してあり、二人とも何だかわからなかったらウエイターに黒い野菜と言われて、かなりビビったというエピソードがあります。

その黒い野菜は、相性のいいピーマンやズッキーニといっしょに香りの強いオリーブ油とガーリックで炒めてあります。これも美味しかったけど、いい調子で食べ進めてしまったのでメインディッシュが食えなくなりそう...。

ああ、リゾットと茄子でもうかなりおなかいっぱい... というところで、ドデカい皿が到着。これで一人前。

米語だとヴィール・チョップ veal chop って言いますが、子牛のソテーです。骨も加えると軽く500g超えてます。

1ポンド以下で、ってお願いしたので骨を除いたら500g以下になるはずだけど... オマケしてくれたのか、デカい。

あと... このシェフさん、ガーリックとローズマリーをガンガンに使うのが大好きみたいで、香りがキッツい。シチリア出身らしいので、彼の地ではこういうのが普通なのでしょうが、僕はガーリックがキッツいのが大好きな反面、ローズマリーはほのかな程度が好き。結果的にガーリックの勢いで食べさせてもらいましたが... あまりにも大きすぎたので、食べきれない肉は包んでもらいました。

このメインディッシュに使ってるソースが、ニンニクっぽくてすごくおいしいから、リゾットも茄子も引っ越し。

こうやって食べると、とっても幸せでした。こんど頼むときにはローズマリー弱くして。ってお願いしようっと。

あと、子牛肉って必ずこういう火通しなんだよね。芯まで火が入って、赤い部分が無いの。これは米国も同様。

子牛肉の場合は肉質がやわらかいので、ピンク色のレア仕上げにすると風味が出てこなくなるから。らしいです。

いずれにせよ、美味しいけど食べきれずに3分の1くらいはリゾットや茄子と一緒に包んでもらいました。

ああもう、デザートはソルベかバニラアイスでいいや。あ、アフォガットがいいかも?って先生に相談したら「ならばアマレットをかけてもらうのは、どうぢゃ?」と言われて、やーんそんなに飲めないって反対したのに無理強い。

バニラアイスの上に、ママンがニヤニヤしながらたんまりアマレットをかけてくれました。

「アフォガットが好きなのに~」って反抗しましたが「アマレットがけも美味しいわよ♪」と、マンマも強要。

こんだけのアルコール。食後酒ってキッツいのが多いから、かなり酔いました。でもしっかり完食したり。

顔真っ赤でヘロヘロになりつつも、来年冬にまた来るね♪ って挨拶して先生のお宅へと戻った... んだと思う。かなり酔いが廻って、シャワー浴びてベッドへ倒れ込んですぐ大イビキかいていたんだと思います。
翌朝、先生にうるさかったって言われました...。(汗)

Ristorante Pizzeria & Hotel - Mare e Monti
Klotenerstraße 39, Bassersdorf, Switzerland
www.mare-monti.ch
Tel. +41 44 836 67 67


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